妊娠は変化のチャンス(2)

前回、幼少期にかかった呪いその1についてお届けしました。
その呪いは私の無意識の行動指針となり、20代前半までの人生を左右していきます。

自分が嫌い。
でもそんなことは人に言えない

多感な中学生時代、私は暗い子どもでした。
呪いその1の影響で、自己肯定感が低く、自分のことが嫌いでした。

家族や同級生にはそう見えなかったかもしれません。
なぜなら、もう一つの呪いが、私に別の人格を演じさせていたからです。

呪いその2:人に弱みを見せてはいけない。

今でも本質的にはそうですが
特に若い頃はプライドが高く、周りにどう見られるかをかなり意識していました。

特に「こう見られたい」というよりは「こう見られたくない」という意識が強かったです。
そう意識していることすら悟られたくないので
野心や闘争心を見せず、自分は自分なんで✋みたいな顔をしていました。

わかりやすい例で言うと、テストの点数。
自分の中で100点が当たり前の基準で、95点で返ってきたとします。
超ショックです。かなり傷付いています。
でもテストの点数を気にするような小者だとは思われたくないので、平然として見せます。
(点数のところをドッグイヤーみたいに折って隠している子を見て、小者だと思っていた嫌な奴)
その上でライバル視している子が褒めてくれたりすると、自分では納得していないものの気分は良いですよね。
でも調子に乗っていると思われないために、大したことないよとクールにあしらいます。

こんなふうに、素直に悔しがったり喜んだりすることができないわけです。
感情をあまり見せないことで、大人からも可愛げのない子どもと思われていたことでしょう。
しかし、自分でも当時は無理をしている自覚はありませんでしたし
なぜ自分が生きづらさを感じるのか分かりませんでした。

とにかく自分が嫌い。好きになれない。
でもそういう闇を人に悟られたくない気持ちの方が、もっと強かったんだと思います。

呪いのループが人格を作る

また、呪いは呪いを呼びます。

呪いその1(何事も続かないダメな自分)のことで落ち込んでいる場合、
呪いその2が現れて、落ち込んでいる自分=弱い自分を絶対に人に見られたくない。という思考が働き
開き直ったように振る舞ったり、達観した人物になりすましたりします。

そのうちに、周りからはそういうキャラクターとして認識されていきます。
周りがそう思っているのだから、私はそういう人なんだと思い込んでいき、次の呪いにかかります。

呪いその3:私は達観した人物だからいちいち感情的にならない。

やがてこの思い込みで作られた人格になりきって過ごすことが普通になり、
その裏で生きづらさは増していきました。
自分で演じておきながら、おかしなことですが
誰も本当の私を理解してくれない(できるはずがない)なんて思っていました。

そんな生きづらさを感じながらも、私が救われたのは
本当の自分を出せる場所だけは自分で作ることができていたからだと思います。

弱み(感情)を人に見せず、達観したキャラクターとして振る舞っていても
実際にはあらゆる感情が爆発しているわけですから、ぶつける先が必要です。
私の場合、それはノートでした。
思うこと、頭に浮かぶ言葉を殴り書きしたり、
詞にしたりして発散させていました。
そのノートは、死んでも誰にも見られたくないと思っていました。
(いつ死ぬかわからないのに、死ぬ前には処分しなきゃと真剣に悩んだ)
もしかしたら親には見られていたかもしれませんね。
今となってはどっちでも構いませんが。

呪いの解き方の例
生まれ持った性格を認める

ちなみに、呪いその2は親の言霊でもなんでもありません。
生まれ持った性格で、どうしようもないものです。
どうしようもないものを、自分自身が認められるかどうかによって「呪い」になってしまうかどうかが決まります

私はこの性質について素直に受け入れることができた時から、人に弱みを見せてはいけないとは思わなくなりました。
弱みを見せること自体は今でも恥ずかしくて苦痛です。泣いたり怒ったり、助けてくださいとお願いすることが苦手です。
でもそういう自分を認めて理解しているので、コントロールができるようになりました。

呪いはそう簡単に完全に解けてはくれません。
しかし、きっかけさえあれば行動を変えることは可能で、
呪いも少しずつ解けていくものです。


余談ですが、数秘術の本を読みまして
私の人生を作る数字は「1」らしいんですね。
例えると「6歳の男の子」なんだそうです。
人から褒められたいし1番じゃなきゃイヤ!そういう人格らしいです。
さらに魂(前世)の数字が「8」で、皇帝のようにプライドが高いんだとか。
勝てない勝負は最初からしないほどプライドが高いと書いてありました。ほんとだ、、

自分の野心や1番になれなかった悲しみを押さえつけるのは、人一倍辛かったはずだ。と納得しました。

呪いは恋愛を無駄に苦しいものにする

恋愛において最も苦しめられたのが呪いその2でした。
呪いその1と合併症を起こし、20代前半は正直楽しい恋愛をした記憶がありません。

次回は「恋愛」をテーマにお届けしたいと思います。

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