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作家周期

趣味はありますか?
そう聞かれた時、私は
「読書です」
と答えます。

無難な答えだな、と思いますか?
でも事実なんです。
とりあえずありきたりな趣味を挙げとこ、って人と一緒にしないでください。
私は小学生の頃から、読書を趣味にしています。
“格”が違うんですよ。


大人からの教えとして「趣味は持っておけ」と言われます。
今でこそ多趣味ですが、昔は読書しか趣味がありませんでした。
でも趣味が一つあったおかげで、暇を弄ぶような時間はなかったです。
それこそ、まだ友達がいない新学期や、友達と喧嘩して気まずいときに、教室の隅で本を読んでやり過ごしていました。
悲しいですね。

そして先日、大学でこんな事がありました。
後ろに座っている友人が隣の席の人と会話をしています。
「……失はれる物語が〜」
その時、家にある数多くの作品の中からキラリと光るものが見えました。
「お、乙一先生!?」
勢い良く振り返った私にびっくりしながら、彼女は、
「そう!知ってるの?」
と聞いてくれました。
「知ってる!読んだことある!あの、電話のやつ好き。Callingなんちゃら」

こんなこともあるんですね。本の話ができてとても嬉しかったです。乙一先生が別名義で書いていらっしゃる「吉祥寺の朝日奈くん」も好きです。吉祥寺行ってみたい。

さらには、小学校・中学校を思い出す中で一番初めに浮かぶのが図書室だったりします。青春です。



先日Twitterで盛り上がっていた話題ですが、私は本を作者順に並べてくれている書店が好きです。言わずもがな作者買いをするからです。
過去の記事からも分かる通り、私は朝井リョウと村田沙耶香の作品が大好きです。
朝井リョウの作品は全て読みましたし、文庫化されているものは手元にあります。
村田沙耶香は8割程読了していて、文庫本を集めている最中です。

実は、彼らとの出会いには周期が見られます。
朝井リョウとは6年前の冬、村田沙耶香とは3年前の秋に出会っています。
ということは、今年の夏、新たな作家との出会いを果たしても良い頃なのです。
ですが、今日は何月ですか。
9月です。

暦の上では夏終わっとるがな。

大丈夫です。だってほら、まだ最高気温が30度下回ってないし、まだ夏みたいなもんだし。
それにほら、出会いは一期一会でしょ?
がつがつしていると相手が逃げていきます。
合コンと一緒です。

さすが〜。
知らなかったぁ。
すご〜ぉい。
センスあるぅ!
そうなんだ〜〜。
の合言葉さえ覚えておけば、いつか出会えます。現に、上記2名の作家と出会ったときも「さしすせそ」唱えっぱなしでしたもん。
圧倒的文章力と、鋭い着眼点、緻密な人間観察の果ての作品には、自然と「さしすせそ」が出るものです。

今の最有力候補は乙一先生でしょうか。
でもいまいちビビッと来ません。
これだけ名前を出しておいて申し訳ないです。

経験上、運命の作家との出会いは、彼らの代表作です。
朝井リョウなら「桐島、部活やめるってよ」。
村田沙耶香なら「コンビニ人間」。

だから、有名な作品を読み漁れば良いんですかね。それから、「あ、この作者知ってる。前読んだ。」となって、その人の世界に没入することになります。

私が好きな作風で探すのもアリですね。
類は友を呼ぶと言いますし、朝井リョウは村田沙耶香のことを「クレイジー沙耶香」と呼ぶくらいに交流があるとかないとか。
ならば徹底的に、朝井リョウと村田沙耶香、2人の周辺人物を洗い出すしかありません(刑事ドラマ?)。


どなたか、素敵な作家さんを知っていたらオススメしてください。

新しい人と出会うまで、もうしばらくクレイジー沙耶香の世界に浸っていたいと思います。

素敵な出会いがありますように。

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