珈琲の起源
カフワという飲み物
エチオピアやイエメンで、スーフィーというイスラム教の修行者たちの間で広まった「カフワ」という飲み物がありました。
スーフィーとは宗派や地域を越えて活動した神秘主義者たちで、修行中にトランス状態に入ることで神の精神に近づけると信じていたため、アヘンや大麻などドラッグも使用してました。
カフワはもともとエチオピアで活動するスーフィーたちが使用してたドラッグで「欲求を消す物」という意味です。
エチオピアでは、ドラッグや珈琲や御法度の白ワインなどいろいろなものをカフワと呼んで飲んでいたそうです。
カートの葉から作られるカフワ
そして15世紀頃にエチオピアからイエメンにカフワが伝わります。
最初にイエメンに伝わったカフワはエチオピア高原原産のカートという植物の葉から作るお茶だったそうです。カートにも珈琲同様の覚醒作用があり、現在イエメンでは珈琲より人気な嗜好品です。今はお茶ではなく、口の中に唾をためてカートの生の葉を噛む方法で、社交の席で使われてます。ただし、日本やいくつかの国ではカチノンという覚醒剤に似た成分を含むため、薬物指定されてます。
カートのカフワから珈琲のカフワに
カートは高地でしか栽培できない上、生の葉のため賞味期限が短く、鮮度が落ちると効き目がなくなるので山から遠い所では入手できません。
そこでカートと同様に覚醒作用のある珈琲の果実や種子からカフワを作るようになりました。
珈琲のカフワは後に最大の輸出港になるモカ港をはじめイエメン中に広まり、スーフィーたちが徹夜でコーランの一節を唱え続ける勤行に欠かせない飲み物になりました。
珈琲のカフワの2タイプ
当時、珈琲のカフワには2タイプありました。1つは乾燥させた果実を煮出して作る「キシル」です。イエメンには今もこの飲み方が残ってます。もう1つが「ブン」でこれが珈琲の起源だと言われてます。ただし当時は殻と生豆を一緒に炙って煮出す作り方で、今のように生豆だけを煎る飲み方はなかったそうです。それがいつどこで今のような珈琲になったのかは分かっていないようです。
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珈琲は僕の人生
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中南米コスタリカまで単身で
農園を見に行ってきた
大学生の珈琲屋さん
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