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子供の声

電車の中で、子供が泣く、きーっ、きゃーっと叫ぶ。誰も振り向かない、お母さんも子供を叱ったり、電車を降りたりしない。子供の顔を見て話しかける。抱っこして、窓の外やスマホを一緒に見る。お母さんは、周りを気にして、怖い顔で気持ちを押さえつけたりしない。子供もお母さんも心に余裕がある。いつものように一緒にいて、声をかけ抱きあげると、次第に落ち着き、泣き止む、叫びは止まる。穏やかな親子の姿。日本より出生率の高い国。

お母さんが周りを気にして身動きができない。いつも緊張している。誰かに何かに謝っている。子供が騒いでごめんなさい。子供の世話で先に帰ります。すみません。子育ては大変です。私は精一杯やってて疲れています。子供をかわいがっている暇はありません。ちゃんと躾けます。子供と楽しくしているお母さんは許されない。困っていて、大変でないといけない。
子供が声をあげる。うるさい!ではなくて、どうしたの?大丈夫?という場所でないと子供を育てるのは苦しい。子供が声をあげる。うるさい!ではなくて、楽しそう、嬉しそう、幸せをもらった。でないと子供を大切にすることは難しい。子供の声がうるさくて公園が潰される。保育園が建てられない。そんな中での子育てはお母さんから子供を愛することを奪う。お母さんは子供から愛されることを拒否する。子供からのまっすぐな愛を受けて幸せを感じるのは後回しになる。
子供からの力強い愛は、全力で受け止めないと受け止めきれない。今まで経験したことのない純粋さに応えきれない。お母さんが心のままに子供からの愛を受け入れ子供を愛する。お母さんが幸せになる。そして子供が幸せになる。
子供からの強く純粋な気持ちや子育てにかかる大きな責任はお母さん1人ではなく社会が受け止める。社会が一緒に子育てをする。子供の声は未来への希望。子供の声は次世代の象徴。たくさん聞こえることを願う。


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