ざっくり理解するアメリカ経済 その総体と主要プレーヤーに関する調査報告
井川夕慈のKindle電子書籍『ざっくり理解するアメリカ経済 ―その総体と主要プレーヤーに関する調査報告―』より一部を抜粋して公開します。
はじめに
本書はアメリカ経済の基礎的事実を確認するために書かれた。
第1部では米国における経済活動の総体を確認している。すなわち領土・人口・労働力・GDP・貿易・財政・中央銀行などである。ただし経済活動の前提となる国家の統治の在り方は、日本と大きく異なる点がある。そのため、米国の統治機構(立法・行政・司法)に関しても、押さえておくべきと思われた基礎的事項について述べている。
続く第2部では産業別に主要プレーヤー(巨大上場企業)を取り上げ、各社のプロフィールを紹介している。すなわち、産業分類別に、連結売上高5兆円を基準として60社近くの米国企業を選定し、各社が〝何をやっているのか〟を端的に述べている。また日本企業との比較についても簡単にコメントしている。
第2部 各産業の主要プレーヤー
鉱業、石油・石炭製品
GICSの分類においては、ENERGYセクターのENERGYインダストリーグループが該当すると思われる。ちなみに、ENERGYインダストリーグループには次のインダストリーがある。
ENERGY EQUIPMENT & SERVICES
OIL, GAS & CONSUMABLE FUELS
この業種において連結売上高が5兆円を超える企業は次のとおりである。
以下、これら6社のプロフィールを順に見ていく。
Exxon Mobil Corporationは次の事業を行っている。
要するに、原油や天然ガスの探鉱・生産、石油製品等の生産・輸送・販売などである。“ExxonMobil”の他に“Exxon”“Esso”“Mobil”“XTO”などのブランドがあるが、すべて同グループのものである。
本店所在地はテキサス州アービング(ダラスの隣)。
創業は1882年。
上場取引所はNYSE。
期末日は12月31日。
連結従業員数は7万人。
Annual Report(2019年)によると年間の連結売上高は次のとおりである。……
(続きはKindleでお楽しみください。)