![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160790491/rectangle_large_type_2_85db34c414b8c456586df405b23a270d.jpeg?width=1200)
AI音楽制作ツール『MusicFX』の使い方とレビュー【簡単BGM作成の未来】
少し前に、Googleの生成AIサービスである「FX」なるシリーズが登場し話題になっています。
その中の1つ、リアルな画像生成がカンタンにできちゃう「ImageFX(イメージ・エフエックス)」というものを触ってみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1730855957-pmVX4uStThrYGxkl1CyFP8ed.jpg?width=1200)
どうですかこの画像?
「先日、鳥取砂丘で行われた地方アイドルの女の子の撮影会に行ってきました!」
なんてコメント付きでXのTLに表示されても、まさかAIの画像生成とは思わないんじゃないでしょうか(苦笑
さて今回はこのImageFXではなく、音楽制作ツールである『MusicFX(ミュージック・エフエックス)』のお話。
上記ImageFX同様に、生成ワードであるプロンプトを入力して音楽生成をするというサービスです。
実際に触ってみてのレビュー、さらには生成した音楽のプロンプトもご紹介しますので、音楽生成が気になっている方はぜひ最後までチェックしてみてください!
AI音楽制作ツール『MusicFX』、面白くもあるがまだまだ発展途上?
まずは、以下の動画をご覧ください。
この動画の音楽は、AI音楽制作ツール『MusicFX』を使って生成したものです。
なお動画の映像は生成AIではなく、Adobeの素材サイトAdobe Stockから無料のものを引っ張ってきて手元の編集ソフトで合体させました。
MusicFXでの音楽についてですが、自分が音楽生成のプロンプトにあまり慣れていないせいか、それとも検索してもあまり良いプロンプトが公開されていないためか。
その辺り分かりかねますが、「おぉ!」と思える音楽生成はできませんでした。
とは言え背景音楽(BGM)としてうっすら掛ける程度には使えるものが生成されなくもないので、今後に大いに期待できるかな?とも感じました。
実際に触ってみたい方向けに以下に、カンタンな操作解説や今回音楽のプロンプトなどを紹介いたします!
AI音楽制作ツール『Music FX』の操作解説
まずはFXシリーズのトップページにアクセスします。
(※解説内容は全てPC版操作によるものです)
![](https://assets.st-note.com/img/1730857076-DhTfR9IaZ2d34ojmCGwPE71X.jpg?width=1200)
アクセスしたら音楽生成であれば右端の「MusicFX」、それの「MUSIC を開始」ボタンをくりっくします。
なおサービス利用にはGoogleアカウントが必要です。
もしアカウントを取得していない場合は、別途Googleアカウントを取得してからご利用ください。
MusicFXにアクセスすると、以下のような画面になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1730857904-wdnpB05TkWHiGL8x7JbhKv6l.jpg?width=1200)
大きく分けて左側がプロンプト(命令文)入力画面、右側がプロンプトによって生成された音楽と設定等が並ぶ画面です。
![](https://assets.st-note.com/img/1730857995-iyszo6AWfQRTH1MeZVqIwEgY.jpg?width=1200)
左側のプロンプト入力画面を拡大しました。
この画像の大きく枠取りされている個所がプロンプト入力部分です。
基本的には英単語・英文で入力すると精度が高いようですが、日本語で入力してもそれなりに演奏してくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1730858473-VJbrLkua9qSpdgzKho61YAQM.jpg?width=1200)
なおFXシリーズの特徴ですが、こちらが入力したプロンプトをAIが読み取って、プルダウン選択メニューから別のプロンプトに簡単に変更する事が出来ます。
これにより風の音を雨の音・雷の音・波の音などに簡単に変更する事が出来ます。(※正常にプロンプトを認識するのかは不明)
またプロンプト入力項目の右下にある「最初からやり直す」ボタンはプロンプトを一斉削除。「生成」ボタンは入力したプロンプトで音楽を生成するボタンですが、何も入力をしていないと「I'm Feeling Lucky」と表示され、ボタンをクリックするとランダムでプロンプトが入力され音楽生成されます。
もちろんランダムで入力されたプロンプト毎に項目選択が可能になりますので、そこから微調整する事も可能。
またプロンプト入力項目の下に「もっと作成」ボタンや、英単語で表示された音楽用語が並んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1730859014-OoBFPZMsiaJqWR2Y4Qvg5jym.jpg?width=1200)
これらをクリックする事でプロンプトに加える事が出来る他、「もっと作成」ボタンをクリックすると、表示されている項目が切り替わるため、音楽用語が分っても英語スペルが分らない場合など、ここから選択して調整するのもアリだと思います。
さらに設定について。
![](https://assets.st-note.com/img/1730859198-Ucs8Zvh93OrdtNe5gaMC2lzX.jpg)
設定項目には「シード値」、30・50・70秒から選択できる「トラックの長さ」、「ループ」の項目などがあります。
シード値は試していないのでどの程度似た曲が作れるか分かりませんが、今回生成した音楽はループ設定を使用しており、実際に聴いてみてもキレイにループしている事が分りました。
AI音楽制作ツール『MusicFX』のレビュー
では実際に使用しての感想ですが、正直あまり良い曲は生成されませんでした。
ちなみに曲調的にはジャズやビッグバンド、K-POP的なダンスミュージックなど試してみましたが、どれもかなり微妙でした。
また、我々が普段聴く曲というのは一般的にウタモノが多いと思います。
実際にはドラマやアニメ、映画などで様々使われているBGMやSEなども耳に入ってきていますが、意識して聞いていないためその音楽の良し悪しは分からないでしょう。
そのため背景音楽(BGM)が生成されても、フィーリングに合致しない限りどの曲もピンと来ないのです。
またこの音楽制作ですが、イントロやサビなどの構成は一切なく、曲のどこかを乱暴にブツ切りにしたようなスタイルで生成されます。
基本的にBGMにはイントロ・Aメロ・Bメロ・サビなどの構成はないと思いますが、急に音楽が鳴りだして抑揚もないまま継続するようなイメージ。
これも曲の評価につながらない要因と思われます。
今回生成した楽曲のプロンプト紹介
以下が今回動画で紹介したBGMのプロンプトです。
Progressive House , synthesizer , 130bpm , drum'n bass , dance-pop , minimal ,The strength of the sound is different,
<上記プロンプトの日本語訳>
プログレッシブ・ハウス、シンセサイザー、テンポ:130、ドラムンベース、ダンスポップ、ミニマル、音の強弱をつける
当初現代K-POPのようなダンスミュージックを作りたくて「EDM」などのワードを入れていたのですが、初期のYMOのような80年代シンセポップばかり生成されたため、少しワードを変えて調整しました。
なお入力したプロンプトは全て手打ちで、ランダムリストからの選択はなし(というか存在に気づいていなかった)。
また音楽用語は分かっても英語スペルは分からないため、都度Google翻訳などで確認しました。
まとめ:AI音楽制作ツール『MusicFX』の使い方とレビュー【簡単BGM作成の未来】
では最後にまとめます。
Googleがサービスとして出している音楽制作ツール『MusicFX』ですが、気軽に触れて音楽が作れる一方、まだまだ発展途上。
ウタモノのオケや実践利用が望めるBGM生成には、今しばらくの時間が必要であると感じました。
とは言え今回私が作ったテクノ系BGMですが、目立たずうっすら背景に掛ける程度ではマァマァ使えるでしょうし、プロンプトの次第では想像以上に利用価値があると思います。
他の音楽生成AIサービスに触れていないため、別のサービスとの比較はできませんが、短時間で誰でも簡単に良質な音楽を作れるサービスではないのかな?というのが現時点での評価となりました。
なおMusicFX自体のアップデートなどにより大バケする可能性はおおいにあるため、期待と共に今後も注視していきたいと思います。
ここまで長い文章となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回、別の記事でお会いできれば嬉しいです!
それではまた!!