欲しい結果を導き出す!ikarush流 対話型AI【ChatGPT】活用法4選
ちっす、ikarush(イカラッシュ)です。
今回の記事は美女画像生成ではなく、ChatGPTなどの対話型AIについて。
既に日常利用が進んできている対話型AI、画像生成をされている方のほとんどが利用されているのではないでしょうか。
私も多分に漏れず活用しています。
という訳で今回はChatGPTに代表される対話型AIの使い方・使い道について、特にikarush自己流での扱い方について紹介していきます。
もしかしたら既知の情報のみになるかもしれませんが、この記事は自分の備忘録も兼ねて作成したいと思いますので、その辺り踏まえご覧ください。
欲しい結果を導き出す!ikarush流 対話型AI【ChatGPT】活用法4選
対話型AIはChatGPTが有名ですが、少し前にGoogleがローンチしたGeminiもかなり優秀との事で利用頻度が高まっている様子。
その他マイクロソフトのBirdや、Windows11から標準利用が可能なCopilot、タスク管理アプリNotionに入っているNotionAIなどなど、既に様々な対話型AIが利用できます。
ただ私はそんなに多方面で活躍している訳でも対話型AIに明るい訳でもなく、基本的にはChatGPTを使用。
そしてごくごくたまにGeminiを利用している程度です。
そのため、この記事はほぼ全てChatGPTを題材に進めていきます。
対話型AI活用法 その1:翻訳
使い方のひとつめは「翻訳」です。
これは英文等の外国語翻訳もありますが、外国語→日本後の翻訳は基本「DeepL」を使い、日本後→英語(もしくは米語)の翻訳に利用しています。
紹介する実例としては以下な感じ。
以前記事でも紹介したのですが、YouTubeに今春公開したウマ娘のライブシアター動画が現在20万再生、もう少しで21万に達しようとしています。
その実際の動画はコチラ。
この動画がhitした要因の一つが「楽曲の日本語歌詞を表示させたまま、外国語の歌詞表示が出来る仕様」です(動画再生中に右下にある字幕ボタンをポチすれば字幕が表示されます)。
上の画像を見てください。
画像上段に日本語の歌詞が表示され、下段に英語歌詞が表示されています。
ちなみにこれは私が設定した仕様であって、実際は下の画像のようになります。
この表示位置のまま英訳歌詞を表示させてしまうと、文字表示が被ってしまう。
もしくは日本語歌詞を非表示にする事も出来ますが、それだと実際の歌詞が何かわかりません。
そんな訳で日本語歌詞の表示位置を上部に変更。これは全て手打ちで行い、可能な限り実際の動画で使われているフォントサイズに合わせて作成。
下段にはChatGPTで翻訳させた英訳歌詞を表示させるという仕様にしました(制作にガチ1か月近く掛かりました)。
なお多くの方がご存じのように、ChatGPTで作業する前段階に詳細な仕様を設定する事で、ChatGPTが回答する内容の精度が向上します。
そのためこのウマ娘ライブシアターの歌詞も、上の画像のような設定を設けて英語翻訳をしてもらっています。
特に気にした点は以下の通り。
競馬がギャンブルとして存在しない国の方にも分かるような言い回しの配慮を指示
その際、アスリートのレースのようなニュアンスになるように指示
ChatGPTは著作権上、実際の歌詞は翻訳等できないため、歌の様相を呈した文章としての翻訳を指示
歌のコール&レスポンスに当たる部分があるので、そのニュアンスを崩さずに翻訳するよう指示
YouTubeの字幕表示機能は言語を選択しての自動翻訳というものもあるのですが、これは以下の2つに大別されます。
動画内で話されている音を頼りに翻訳
動画制作者が予め設定した字幕言語の翻訳
私の制作した動画はこれの2.に当たるのですが、実際にChatGPTに英語翻訳させたものをYouTubeで日本語自動翻訳させてみても、実際の歌詞にかなり酷似した表示になります。
その部分だけ見ても、前段階に詳細な仕様を設定するかしないかが、ChatGPTの回答の大きな分岐点になる気がします。
対話型AI活用法 その2:ふと湧いた疑問を聞く
ふたつめの使い方は一番オーソドックスな使い方、分からん事を聞くというものです。
ただこの「分からん事」というのは大きく2つあると思っており、1つは「調べるワードが明確にわかっているもの」、2つめは「よく分からんけど知りたいもの」です。
言葉で伝えてもニュアンスが全く分からないと思うので、こちらも実例交えて紹介します。
まずは「調べるワードが明確にわかっているもの」。
これは「ミッドコアゲーム」というものを知り、それについてChatGPTに質問したものです。
「調べるワード」はこの場合「ミッドコアゲーム」です。
よってGoogle検索などでキーワードに「ミッドコアゲーム」と入力し、「ミッドコアゲームの概要まとめ」みたいなページがhitすれば、ChatGPTと同様の内容が確認できるでしょう。
つまり「調べるワードが明確にわかっているもの」の場合は、ChatGPTで調べてもGoogleで検索しても、同様の結果が得られる場合が多いです。
では「よく分からんけど知りたいもの」とは何でしょうか?
次はこの画像を見てください。
これは、「なんかフェーズがどうのみたいな…なんか法則があったハズなんだけど…モノを売るにはまず知ってもらって、それについて調べてもらってみたいなやつ…う~ん、なんだっけ?」みたいな。
30代以降のおっさん・おばちゃん序の口世代から始まる、日常で良くあるアレです!
この場合は自分で分かっている断片情報を伝えて、これって何だっけ?と質問すればOK。
同様の別の例も載せてみます。
これは先日、喉にめちゃ痰(たん)が絡んで気持ち悪いけど、何でこんなことになるん? と、疑問に思いChatGPTに聞いた時のものです。
もちろん「痰が絡んでイヤ」という明確なワードは分かっていますので、Google検索しても似たような結果が得られるかもしれません。
ただGoogle検索の場合「キーワード」を入力し、そのキーワードに合致したものしかhitしません。(※絶対ではないです)
そして今回の場合「痰が絡んでイヤ」以外に、こんな前置きを入れています。
これといった体調不良ない
数ヶ月ずっと常に痰が絡んでいる
年齢による可能性
年齢以外の可能性
日常的に絡む原因が知りたい
これらを全てGoogleで検索するにも、それらワードを区切って入力しなければなりません。
仮にやるならこんな感じでしょうか。
痰が絡む原因_体調不良なし_長期間_老齢化_高齢化_慢性_対処法
ちなみに上記キーワードで検索してhitしたページは695件でした。
そして最上位表示されたページは「非定型抗酸菌症(非結核性抗酸菌症) | 姫路市の内科・呼吸器 ...」というもので、明らかに疾患なので病院行こうね!的なサイトでした。
ちょっと早合点されすぎだし、回答として望ましいものではありません。
故に、ふとした疑問については対話型AIを多用するようになりました。
コラム:「対話型AI」の良いところ
ここからは少し脱線して、「対話型AI」の良いところをクローズアップしてみます。
というのもこの「対話型」というのはGoogle検索などにはない画期的で利便性の高いものと感じており、日常的に使っているからです。
ちなみに皆さんはChatGPTを利用する際、ひとつの疑問に対して回答を得たら終わり。また別の質問をして回答を得たら終わりといったような、一問一答のような使い方をしていませんか?
もちろん自分もそういう使い方をする事もありますが、ChatGPTは対話型というだけあって、直前得た回答に対してさらに質問するという事ができるようになっています。
以下に実際の例を、ザックリ概要にて紹介してみます。
※ コチラのリンクから実際の対話内容を閲覧いただけます。
お分かりかと思いますが、Google検索ではこうはなりません。
Google検索の場合は一問一答形式が永遠に続く中で、こちらが検索ワードを適宜変更して何度も検索を行い、ようやく目的の回答にたどり着くという流れになります。
ですが対話型AIであれば最初の疑問・質問がふわっとしたものでも、対話を継続するうちに求める答えのモヤが晴れていき、最終的に欲しい情報にたどり着けることでしょう。
対話型AIの真骨頂はズバリ、対話を重ねる中で湧く新たな疑問・質問をぶつけ、より具体的で明快な回答を得ることであると感じています。
対話型AI活用法 その3:仮定の話を質問する
使い方のみっつめは「仮定の質問」をするという事です。
2つめの「ふと湧いた疑問」に似ていますが、こちらは仮定の話なので実際にあるかどうかわからないこと、未来予測について尋ねるような状況です。
以下はその実例で、内容としては「今後、画像生成AIの技術革新としてはどんなアップデートが行われるか?」といった質問です。
ちなみに誰もが思うオカルト系の疑問、「宇宙人は実在するのか」、「UFOは地球に飛来したことがあるのか」、「天国と地獄は存在するか」、「地縛霊は人間に害をなすのか」…などなど。
聴いてみるのは構いませんが、回答は想像通りのものになる事でしょう。
また政治や宗教などに関する回答も出来ないことがあるため、今後の石破政権の動向や、ガザ戦乱の顛末などを尋ねても明快な回答が得られない可能性が高いです(※他の対話型AIも同じ)。
対話型AI活用法 その4:画像生成AIのプロンプト
画像生成同志の皆さんお待たせしました!そうです、ここからが皆さんのお時間です!
という冗談はさておき(?)、4つめは画像生成AIのプロンプト(呪文)をChatGPTにて確認するというものです。
冒頭で対話型AIについて「既に日常利用が進んできている」と書きましたが、画像生成等にAIを利用している方であれば、ほとんどの方がChatGPTを活用されていると思います。
そのためここでは単なる翻訳としてのプロンプト生成のみならず、それ以外の使い方についてご紹介できればと思います。
翻訳以外のプロンプト生成、ひとつ目は画像からプロンプトを抽出する使い方です。
人によっては生成したい画像をそっくりそのままアップロードして、全てのプロンプトを抽出する方もおられるようですが、上の画像のようにポーズだけ・表情だけ・服装だけ・背景だけなど、欲しい要素のみを抽出するのにも使えます。
翻訳以外のプロンプト生成、ふたつめは設定についての確認です。
こちらの例は、PixAIにて利用可能になったVAEモデルそれぞれの効果について確認している例になります。
当たり前と言えば当たり前ですが、「プロンプト生成をするために」とChatGPTを使っていると「分からないことを聞く」という、至極一般的な動作についてついつい忘れがちになります。
またChatGPTには「ブラウズ機能」というのが備わっており、データとして持っているものは2023年10月までのもののみですが、このブラウズ機能を使う事でリアルタイムの情報も収集可能になっています。
そのため「新しく追加された機能だからChatGPTじゃ…」と思わず、何なら「ブラウズ機能使って調べろ」と指示して活用するのもアリだと思います。
翻訳以外のプロンプト生成、3つめはプロンプト整理です。
整理をする場合は編集したいプロンプト文を貼り付けたうえで、こんな指示をすると良いでしょう。
こうする事で簡潔にデザインしたプロンプト文を作成する事が出来ます。
また以下に示した実例では、2つのプロンプト文の違いについて確認しています。
これは人が使っているプロンプト文を丸コピして利用する際、中身がどうなっているのかを確認する際にも有効です。
翻訳以外のプロンプト生成、4つめは存在しないプロンプトの生成です。
以下の実例はImageFXでの背景を考える際に、ロケーションのプロンプトを依頼した時のものです。
背景プロンプト作成時に条件としたものを以下に箇条書きします。
あまり、もしくは全くグラビア等のロケーションで使われない場所
風景など景観が良いこと
光の回りが良いこと
注釈)暗い場所の場合、モデルも暗くなりポートレートとして微妙な表現となるためモデルに対して白い光が当たるような場所
注釈)例えば森の中などは緑の光をいっぱいに浴びる可能性があり、そうするとImageFXの場合、色被りが発生する場合があるプロンプト文は簡潔なワードで作ること
ロケーションは現実の場所でも架空の場所でも可能
そしてChatGPTが提示した場所は以下の通りです(実例で英文になっている個所の概要)。
大理石の白い床と天井からの光が映えるモダンな美術館
温室のガラス越しに光が差し込み、植物や白いタイルの床に柔らかく反射する屋内公園
誰もいない空港の開けたラウンジ空間
都市の景観が一望できるビルの屋上テラス
広々とした屋内植物園、ガラス壁と白い金属の構造が明るい空間を演出する
こうやって提示いただく事で、ある程度自分の理想形に近しいものが作れるようになります。
ちなみにこれら5つ(屋上テラスは既に鉄板でやってるので実質4つ)を試してみましたが、どれも「ちょっと違うな~」という感じになったのでやめました。
そして改めてイメージをカタチにしてもらったものが以下です。
➀ 小さな滝がある洞窟で縦穴から光が差し込みモデルを輝かせる場所
センテンス毎の翻訳文は以下の通りです。
deep mysterious cave with a small waterfall
小さな滝がある神秘的な深い洞窟sunlight streams softly from cave openings
洞窟の開口部から柔らかい日光が差し込むand falls directly on the model, illuminating her face and body
モデルに直接当たり、顔や体を照らすwhile creating a gentle, ethereal glow across her figure and surroundings
モデルと周囲に柔らかく幻想的な輝きを生み出す
➁ 木漏れ日が差し込む廃墟となった木造家屋
こちらもセンテンス毎の意訳文を掲載します。
bathed in soft dappled sunlight in a slightly decayed, cottage-like setting
少し朽ちたコテージ風の場所で、柔らかく斑模様の日光を浴びているwith warm, natural light illuminating her evenly
暖かい自然光が彼女を均等に照らしているModel’s features are clearly visible, with an inviting yet mysterious atmosphere
モデルの特徴がはっきりと見え、魅力的でありながら神秘的な雰囲気
まとめ:欲しい結果を導き出す!ikarush流 対話型AI【ChatGPT】活用法4選
最後にまとめです。
ikarush自己流の対話型AI活用法は、以下の通りの使い方です。
ちなみにですが、何故他の人もたくさん書いているだろう対話型AIについて記事にしたのか。
それは今後色んな所で「ChatGPTで参照したら~」などと書く際の、リンクの受け皿を作っておいた方が良いかな?と思ったからです。
ChatGPT!ChatGPT!と言うばかりで、何やってるのかよぅわからん!となる前に、自分で整理するうえでも記事にしようかなと。
その程度の事でした。
さて今回も長い文章となりましたが、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
それでは次回、また別の記事でお会いできれば嬉しいです!
ではまた!!