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原神インパクター1ヶ月 そしてイデアのパイモン

原神を始めてから1ヶ月くらい経ってたみたいです。ここ最近の記憶がもう原神を遊んでいたことぐらいしかない。嘘、Gレコを観返したりわたてん観たり、ワンピースを読んだりしています。みなさんワンピースって漫画知ってますか? めちゃくちゃおもしろいですよ。

原神、とにかく面白い。本当にちょうどいいタイミングで始めた感があって、スメールのでかさ、青々と茂る木々と生きた起伏ある地形がもう歩いているだけで楽しい。キャラもいろんな女と怪しい男がたくさん出てきて嬉しさばかりが募る。アンバーが好きです。でも知らないキャラの方が多い。知ってるキャラも知らないことの方が多い。そう、そういう話がしたい。

原神のシナリオは面白いっちゃ面白いんですけど、プレイすることでこのテイワット、及びその国の一端に触れているような感覚が強く出ている気がする。旅人はなんもわからん状態で世界を旅しているのでまあそうなるのは当たり前なのだけど、この「一端に触れる」という感覚と地続きにある「世界のできあがってる感」がすごい。おつかい任務から見えてくるミクロな部分がでかさに繋がっていく嬉しさがあり、なんというか、世界の示し方がうまい。璃月編が終わったばかりなのでそんな感想が出てくる。好感度を上げて出てくるテキストにより、キャラの表面からは出て来ない衝撃情報が発覚する辺りはアークナイツでも近い手付きをたくさん見てきた。好感度が上がるってキャラが使い手に馴染むってことで、その状態で新事実が入ってくるとすごく刺さるから効果的だと思う。



これはパイモン。
このパイモンのアカウントは原神を始めるずいぶん前から認知していて、ツイートが流れてくる度なんというか、こう……きゅんとしていた。ときめき。えもいわれぬ感嘆。萌え。
でもいざ原神を始めてみると、このきゅん……を特に抱くことはなかった。パイモン、パイモンだな~という……感じだ。なんか小さくてかわいいやつ。それはここ1ヶ月感、だいたい同じ印象だった。

しかし昨日、なんでもない原神のプレイ中、ふと……稲妻のごとく走った。「パイモン、かわいっ……」と口を突いてなにかが出た。えも言われぬ感嘆。萌え。別になにか特別なことがあったわけじゃないイベントのなんでもない一幕だった。

もしかすると、原神をプレイする前にわたしが見ていたのは「イデアのパイモン」だったんじゃないかと思う。今でこそわたしはパイモンが小さくてよく喋るがめつい非常食だということを知っているけれど、原神を始める前の印象はちいかわだった。しかしイデアのパイモン(これはTwitterのパイモンのこと)は完全に旅路を共にしている者に対して楽しく語りかけてくれて──つまり小さくてよく喋るがめつい非常食の印象を獲得している旅人に向けて言葉を発してくれていて、なにも知らないわたしにも多く感じ入らせるなにかがそこにはあったのだ。たぶんきっと。関係を重ねた上にかわされる言葉には力がある。そして、原神を始め、パイモンと時間を共にしてきたわたしは遂にその領域へと、イデアへとたどり着いたのだ。プラトンさん、イデアはここに、パイモンにありました。いわば原神を始める前のわたしは想起アナムネーシスによってイデアのパイモンを見ていたということで……。



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