7/27 日記的な
前に一年以上つけてた日記、今ではぷっつり途切れてぜんぜん書いていない。一年続けば人間なんて習慣になりそうなものだけれど、途切れるものは途切れるからすごい。今日は思いつきで書いてるけど別に書くことはない。
斜線堂有紀『コールミー・バイ・ノーネーム』を読んだ。本名を当てたら友達になってあげるとゲームを仕掛けてくる女とそれに惹かれていく女のラブコメ。実際恋愛小説とラブコメの違いってなんなんでしょうか。自分なりにラブコメの一つの定義みたいな認識は持っているつもり(あくまで一つであり、それに該当しないからといってラブコメでないと言うつもりはさらさらない)だけど、『コ(長いので略した)』はラブコメだったように思う。名前を当てるというある種のミステリ的な要素がそうさせていた感がある。
なんだか不思議で超然としてるような女に出会ってしまい、それにひりひりと惹かれて恋へ堕ちていく女というライン取りって別段珍しくないというか、陳腐までは行かなくてあると嬉しい要素の一つみたいなところがあり、『コ』はそれに加えて好きな作家の小説を思い起こさせるので脳のやわい部分を刺激された。書き手のオタクっぷりが諸要素に乗っかってるのも相まって全部盛りだ。名前当てというある種ミステリ的な要素が軸になって物語と関係を引っ張っていくのもおもしろく、物語の落とし所も含めてかなり好きな一冊。『私が大好きな小説家を殺すまで』も結構お気に入りなので、斜線堂有紀好きなのかもしれない。や、オタクはみんな好きでしょこれ。
一方で女と女の恋愛を描くっていうところで色々考えてしまう(別に『コ』にそういった認識で悪いところがあるとかではない)のだけど、これ2019年の小説だし、綿矢りさの『生のみ生のままで』もまだ読んでない状態で中山可穂を読み返してウグ~~ってし続けてるだけの人なのでなにも言えることがない。百合という言葉をあまり使わなくなったのはいつからだろう。
晩ごはんのドリアおいしかったです。
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