【番外編】マガジン作成にあたって気を付けている3つのこと
元々何も考えずに1つ目のnoteを書いたら、思っていたより多くの人が見てくれたので、慌ててマガジンの形にした。マガジンにする際に作った自分ルールを、紹介するとともに自分のために残しておきたい。
心構え:評論しない
そういうのはプロに任せるに限る。「評論しない」を言い換えると以下のような言葉になる。
・「良い/悪い」ではなく「好き/嫌い」を書く
・客観的に書かない。主観で書く
・悪口は堂々と書く
批評とか評論というのは、「物事の価値を判断(して議論)する」ことだ。そんな「映画史においてこの試みは‥」とか「脚本と演出のなんとかが‥」とか、一介のサラリーマンにできないことはしない。
映画を観て、評論せずに何を書くか。感想だ。自分が正直に「好き」とか「嫌い」と心で感じたことを言うだけ。本当は「嫌い」の方はあんまり言いたくないけど、嫌だと感じたことを分解することは、自分の倫理観とか良心を確かめることだからたまには書きたい。だから「嫌い」を書く上でのせめてもの誠実さとして心掛けているのは、客観的に良い/悪いを述べるのではなくて、「私は、お前が、嫌いだ」という文脈で話すこと。「みんながこう言ってる」とか「一般常識からすれば」みたいな切り口はやっぱり不誠実だとおもうので、自分がどう思ったかだけで展開するようにする。
書く内容(範囲):ネタバレしない
映画のレビューブログを見ることも多いが、自分がまだ観ていない映画のネタバレをされると、ブログ自体を「見るんじゃなかった!」と思ってしまうことがある。読んでくれた人にそう思わせてしまうのは申し訳ないから、以下のルールを設けている。もし私のマガジンを読んで、これってネタバレなのかな?と思っても、以下のルールを逸脱することはしていないと約束する。
・公式トレーラーを観て分かる情報は出してOK
・映画冒頭で分かる情報は出してOK
(基本的には起承転結の起まで。最大でも承にちょっと踏み込むくらい)
・映画中盤以降の話題は、観た人でないと何の話をしているか分からないようにする
後ろに行くほど厳密さに欠けるが、ネタバレによるがっかり感がないように本当に気をつけている。例えば、「映画全体を通してこういう"空気感"だった」と書くことがネタバレになるのか? といったことは内容を十分吟味して都度判断している。
文体:共感を求めない
読んでくれたひとに、どんな気持ちになってほしいかな?と考えたとき、取り上げている映画自体を観ていなくても、「観た感じ」だけ味わってほしいなと思った。映画のエンドロールが終わり、劇場の照明が点いて観客たちが、ほぅと息を漏らす。その吐息の温度が伝わればいい。
そのために必要なのは、きっと共感ではなく体感を共有することだと思った。第一に感情は映画を観てもらわないと共有できないから、ネタバレなしの制約では到底難しい。私は何が起きたかも知らずに「悲しい」と言われて悲しくなれるほど優しくない。だからこそ、びくっとしたり、手に汗を握ったり、溜息をついたり、そういう体の反応を共有出来たら吐息の温度は同じになるんじゃないか? 読んでくれるひとたちと、五感を共有できる文章になるように努力し続ける。
さいごに
正直、このルールでは書けないことが山ほどある。批評とネタバレを禁じた時点で、書ける範囲がめちゃめちゃ少ない。「クライマックスのあの瞬間で前半のあの描写が‥」、とか本当は言いたいよ!! なのでいくらネタバレしてもいいから言いたいことを全部言うためのマガジンも、そのうちやりたいな。
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いただいたサポートで映画を鑑賞します。 御礼として何の映画を観るか勝手にチョイスして返信、鑑賞後はnoteにてレビューとしてアウトプット致します。