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それはホントにうつ病なのか?

そもそも精神疾患(精神病)としてのうつ病や躁うつ病は内因性(内因性を知りたい方はグーグル先生とかに聞いてみてね)のものを言っていたわけですが、外因性(症状性、心因性、薬因性)のものもうつ病に含まれ、うつ病や躁うつ病の診断や治療が拡大され過剰になってきました。

日本では1999年から販売され始めた抗うつ薬 SSRI が世に出てきたあたりからと、厚労省が精神科病院の入院患者を減らす方向で動き出した頃から、5年の間にうつ病患者が倍増したのね。

まぁ、製薬会社なんかの利権も絡んで世にメンタルクリニックや心療内科が激増し、それに伴い過剰診断されるようになり、製薬会社のうつ病キャンペーンもあって………というわけですな。

最近は発達障害の過剰診断が問題になっていますが、実はうつ病も過剰診断されてきているのです。

いわゆる抑うつ神経症(気分変調症)と言われるものや、適応障害や身体表現性障害や、一部のパーソナリティー障害や、ハラスメントや過重労働や災害や事故や犯罪やDVや虐待などによるPTSDによるうつ状態も含め内因性の「うつ病」と同様の診断治療がされているのが実情で、以前にも言いましたが「うつ病」は鑑別診断が難しいのです。

うつ病だと思っていたら、躁うつ病や双極Ⅱ型やパーソナリティ障害で、ベースに発達障害やCPTSDがあり、アディクションとも重複している………なんてことも珍しくありません。

様々な病気や問題がうつ病に「なりすましている」ことも少なくありません。

うつ病という診断はなんとなく世間の通りがよいということもあり、うつ病が過剰診断され抗うつ薬の過剰投与も問題です。

うつ病への対策のひとつとして、SNS等では無責任にお日さまにあたれだの運動しろだの肉食えだの栄養がだのマインドフルネスだの認知行動療法だの……他にもアレコレ言われていますが、「うつ病」にはほぼ役に立ちません。

アレコレ飛びついてやっていくことによってかえって悪くなってしまうことがあります。

くどいですが、本来精神科疾患(精神病)としての「うつ病」というのは内因性のものを言います。

ソレはホントに医療や薬が必要な「うつ病」なのでしょうか?

……というところからちゃんと見立てていかないといけないのですが、残念ながらこれをちゃんと見立てられるお医者さんはたくさんはいないのです。

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