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自傷とうつ病

いつものようにまとまりないです(^_^;)

ある方が怒りにまかせて自室の机を殴ったら、なんと利き手を骨折してしまいまして……、その方曰く「こんなことで骨折するなんて、人間というやつは造りが軟弱すぎるんだよ」と……(゜o゜;

あ、いや、そういうことじゃないだろ………(^_^;)

ある方は壁に穴を開け、またある方はガラス戸を蹴り割れたガラスで足をザックリ大出血………

思わずやらかして怪我をする方々がいます。

実はその方々の多くがうつ病を患っていたりするのですが……、

うつ病というのはアグレッション(攻撃性、怒り)を内包していて、ソレは外に向かず自分自身に向けられ、自責感や自罰感として抱えられ、衝動的な怒りの表出や希死念慮や自傷行為や自殺企図として表れることが珍しくありません。

このようにうつ病は怒りが自分自身に向き、ボディブローのように自らにダメージを与え疲弊消耗させ、うつ状態を重篤化させてしまいます。

自傷行為と言ってもいろいろあるわけで、自閉症や知的障害や発達障害や強度行動障害の方々も自傷行為がみられますが、どちらかと言うと頭を壁にぶつける、自分の顔を殴る、自分の腕を噛み付く、骨折するような勢いで腕や脚を柱や家具に叩きつける……など、かなり激しいものになることがあります。

自傷行為と聞くとリストカットやアームカット、足や胸を切る……、なかには首を……とか、爪剥ぎ、舌噛み、などという方々が思い浮かべられるかと思いますが、ピアッシングやタトゥーやインプラントや人体改造、一部の整形、過酷なトレーニング、過酷な修行なども含まれ、さらに拒食や過食嘔吐、喫煙や薬物やアルコールの乱用や抜毛なども広義には自傷行為と言えます。

最近は見かけなくなりましたが、タバコの火を自分の身体に押し当てる方々もいましたね

そう、一部の症状や周囲を困らせるような問題行動は自傷行為として表出されていることがあります。

自傷行為は、周囲を困らせてかまってほしいから……というふうに見られがちですが、パラドキシカルメッセージとしてのSOSという意味合いをもちつつ、自己治療的行為だと理解しておく方がよいでしょう。

ただ、一部は自罰行為になっている方々もいますし、復讐として……というのもあります。

そうそう、うつ病の症状とも言われる(うつ病じゃなくてもありますね)自責や自罰や自己卑下や自己嫌悪などもある意味自傷行為と言えます。

どちらにせよ、自らがなんとか生き延びるために必要なものであり、ソレらを治療のなのもとに不用意に乱暴に取り上げてしまうのは彼らの命にかかわることでもあるのです。

だからこそハームリダクション(興味あったら調べてみてね)という視点が大切なことになってきます。

私たちは病気や障害がなくても日常的に微小な自傷行為をしながら生きているとも言えますね。

うつ病の方々はその治療のためにメンタルクリニックや心療内科に通院、時には入院し服薬し認知行動療法などをする(させられる)ことになりますが、実は良くなることへの期待が裏切られてしまうことになりがちです。

精神科疾患というのは(精神科疾患にかぎりませんが)、病気そのものや症状による苦痛、病気や症状への誤解や無理解や偏見や差別による苦痛、治さなければならないとか社会復帰しなければならないという周囲や社会からや自身によるプレッシャーによる苦痛、いつ治るかわからない治療を継続しなければならない苦痛、服薬による副作用等による苦痛、治療にまつわる、もしくは症状による経済的負担……と何重にも重複した苦痛のなかで暮らさなければならないことはあまり知られていません。

それが、癌だったり心臓疾患だったりすると随分違うものになりますよね。

あ、そうそう難病や慢性疾患や一部の身体疾患はうつ病を併発することが珍しくありません。
病気で元気がなく発言がネガティブなものが多くなっている……、良かれと思って労ったり励ましたりすると、さらに具合が悪くなったり、キレたりする……と思ったらうつ病を発症していたりすることがあります。

ある方は、うつ病を患い生きているだけで精一杯なのに病院になんか行けない………とおっしゃっていて、確かにそうだよなぁ〜と思います。

まぁ、病院てのはそこそこ元気がないと行けないからねぇ〜(^_^;)

そんな状態で無理して病院になんか行ったら具合悪くなります(^_^;)

かといってうつ病の方はやすめないのですよ。

うつ病はやすめなくなる病なのです……てことも知っておきましょうね。

お医者さんはじめ、周囲の方々は安易に無責任にやすみましょう……と言いますが、そんなことできていたら困らないのです。

やすみましょう……ではどうすればいいのかわかりませんし、1日ダラダラごろごろ何もできないでいたら、そんな自分に嫌気がさし、これまで以上に生きてるのが嫌になってしまいます。

うつ病の方々は表向き活動性が低下しますが、頭のなかはぐるぐる忙しく、脳は過覚醒になっていて、眠れないし、それが疲弊消耗させてしまうのです

そして、やすんでしまったら、このまま自分がいる価値がなくなり、不用品となってしまう恐怖と、自分がいることで身内や会社や周囲に迷惑や負担をかけてしまっている罪悪感に押し潰されそうになってしまいます。

元気がないとやすめないのです、知ってた?

以前も何度かお伝えしましたが、うつ病の方々の多くは一般の方々が想像するうつ病のようには見えないわけで、多くのうつ病の方々はにこやかに、もしくはハキハキと受けこたえをしますす、決して不調を表明しないのです。

とはいえ、不調が漏れ出てしまうことも珍しくありません。

基本的にはうつ病の方々の病理は「どうせオマエラにはワカランわ!」という不信感とあきらめです。

表向き「そうですね」「はい、わかりました」「ありがとうございます」「頑張ってみます」「大丈夫です」と言いながら『どうせオマエラにはナニもワカランわ!』と思っています。

表向きニコニコしながらフツーの対応はできますので、なかなかわかってもらえなかったりします。

そして、そんな態度をとってしまう自分自身に嫌気がさし、このまま生きていくのが嫌になります。

そんな誰にもわかってもらえない自分を救うものが自傷行為だったり、アルコールや薬物の乱用だったり、過食嘔吐だったり………するのです。

さらに、多くの方々が疼痛を含めいくつものなかなか良くならない慢性的身体不調を抱えています。

個人の努力で何とかなるものではありません。

どういう環境に身を置くか……が大切なことになります。

安心して具合悪くいられること……。

安心して失敗したり間違えたりできること……。

アンバランス良くいられること……。

優先順位はいつでも自分の都合、うれしい楽しいおもしろい美味しい心地よいを犠牲にしない……。

などが、ゆるされる環境(人間関係含め)に身を置くことが大切ですね。

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