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急性期作業療法の魅力

実習生が私のOT場面を見学する日がよくあった。その中には将来どんな分野で働きたいか、方向性がはっきりしていない学生さんもいる。私が感じている急性期作業療法の魅力を伝えようと試みるが、まとまりがないなと感じたので、一度頭を整理する目的でも、このnoteに書いてみる。

①発症早期や周術期、終末期に携われる。対象者にとって心理的変化が大きい時期に関わらせて頂く。対象者の心の変化を出来るだけ理解しようと試みながら、コミュニケーションの方法や目標設定におけるパターナリズムからSDMへ移行時期を探っていく。またその対象者の生き方や考え方からSDMに持っていくべきなのか検討する。

②対象者の疾患の幅が広い。学ぶ姿勢さえあれば、とにかく色々勉強になる。というか山ほど勉強することがある。カルテの分からない言葉調べるだけで1日終わるレベル。やりきれてないなぁ。

③重症の対象者への介入では、作業療法は生命維持に直結していると感じる。体位療法や可能な範囲での離床で肺炎予防や気道浄化を目指すのは勿論、ご家族さんとお話できる貴重な時間が得られる時もある。家族は悲しみに暮れているかもしれない。こんな時にOTからどんな情報を提供できるか。そして対象者の生活や性格等をどれくらい聞き出せるか。

④対象者が〝作業療法〟を知らない=急性期の作業療法のオリエンテーションによって作業療法のイメージを構築することができる可能性がある。急性期にリハビリ=マッサージ、筋トレ、歩行練習という認識をつけてしまうと、回復期でいざ作業療法面接をやりましょうとなった時、なんで運動をしないの?という疑問を生んでしまう。対象者の健康と幸福の促進を目指すシームレスな介入というのは、初めて作業療法に触れる急性期において、作業療法そのものの理解が得られているかどうかが重要になると思う。理解が難しい人でも、急性期OT の関わりを通して〝生活の困っていることを一緒に考えてくれる人だ〟と感じてもらえるように話し方や介入内容を意識する。

学生さんにはまず自分自身のことを知ろうと努力し、自分がどんな分野に興味があるか、面白いと思えるか考えて欲しいと思う。少しでも学生さんの助けになれば嬉しいなと思い、私が面白いと感じていることは今後も伝えていきたい。

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