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対象者への感謝
言葉を残さなければ、と強く思った1週間だった。
急性期病院で働いていると、患者さんがお亡くなりになることもしばしばある。
私が最期まで関わらせて頂いた結果、その患者さんにとって利益になっていただろうか。患者さんはそれまで自分らしく過ごせていただろうか。納得のいく最期を迎えられているだろうか。そのために自分は作業療法士として動けていただろうか。
何が正解かなんて全く分からないし、自分の無力さを思い知ることも多い。トータルペインの把握ってどうしたらいいのか。そもそも私と言う人間は第三者から見て、感情を表出しやすい、話しやすい人物に映っているだろうか。
ただいつも私は患者さんに対して〝ありがとうございました〟という気持ちでいっぱいになる。患者さんと共有していた時間ってかけがえのないものだったんだな、とここ最近凄く感じるようになった。
こんな私にこれまでの人生経験を話してくださったこと。今後の不安や苦しみを表出してくださること。一緒に病棟のイベントに参加してお茶をして過ごしたこと。環境設定や動作指導を通して患者さんのやりたいことができた時に、「楽にできたよ」「あれ良かったよ」と声をかけてくださったこと。
私は患者さんと出会えて感謝でいっぱいである。患者さんは最期まで作業療法の関わりがあることをどのように思っていたのだろうか。
限られた貴重な時間に、対象者の人生に関わらせて頂くことへの感謝と責任を忘れないように。
(作業療法士としての責任に関して思うところがあったので、次のnoteで触れようと思う。)