【NikonD200】必要最低限のスペック
このスペックは本当に必要なのだろうか?
「最高30コマ/秒の高速連写」
「〜種類の被写体検出AF」
「1億画素CMOSセンサの高画質」
「ISO50000の高感度耐性」
「4K動画機能も備えた…」
この類の魅力的な売り文句が、量販店のカメラ売り場やECサイトに並んでいる。
実際、最新のカメラは、1台あれば何でもできるオールラウンダーで、小さなボディに贅沢なスペックがふんだんに詰め込まれている。
ただ、これらの売り文句は、僕にとって必要過剰に感じた。
自分の撮影用途に対し、忠実なカメラ選びをすると、一体どんなカメラが浮かび上がってくるのだろうか?
NikonD200
2005年製の一眼レフカメラ。
画素数はたったの1020万画素。
それなのに高感度耐性も大して強くない。
AF機能も、Zシリーズと比較したら目も当てられないレベル。
本体価格は2万円強だ。
けれども僕は、これまで4年間の撮影を振り返り、自分がカメラに求める条件を洗い出し購入を決めたのだ。
僕の用途は、お天道様の下で写真を撮ることだ。そして、動画機能は必要ない。レンズもチンタラとマニュアルでピント合わせをするので、AFも不要だ。また、新幹線のような動きモノも撮らないので、連写機能も最低限で良い。
出力する媒体は、9割型がスマホで、残りがプリントだ。
スマホ閲覧は500万画素もあれば事足りるし、プリントもかなり大きいA3でも1000万画素あれば十分なのだ。
ただ、写りは妥協したくなかった。そこで、現在では希少なCCDセンサーの機材を選択した。独特な色味がハマれば逸品の一枚が出来るそうだ。
自分に必要なスペックだけを考え、不要な機能を削ぎ落とした結果、浮かび上がってきたのは、18年前のニコンのデジカメだったのだ。
結果的に、スペック戦争から離脱することになった。
そうは言いつつも、多少の不安は残る。超優等生のEOS5DmarkⅢを売却し、残されたデジカメは、このD200とSIGMAfpという癖の強いコンビ。本当に使い物になるのか?
D200はfpと共存できるのだろうか?次回は作例とともに、D200の今後の起用法について考えてみたい。