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イカマリネ
2022年5月13日 20:39
僕は地元へ帰省した。家族や親友、旧友たちと会う時間もあった。それらはとても懐かしい時間だ。どんなに月日が経ってても、彼らの声色と顔の表情を読み取れば、反射的に当時の自分になる。現実は退屈な一方だが、思い出は美化される。過去に浸れるその時間は悲しいくらい楽しかった。けれど、今回は少し違った。というより近頃どんな人と話しても疎外感や虚しさがあるのだ。画用紙いっぱいにあったかい色で