ゴールデンウィーク
僕は地元へ帰省した。
家族や親友、旧友たちと会う時間もあった。
それらはとても懐かしい時間だ。
どんなに月日が経ってても、彼らの声色と顔の表情を読み取れば、反射的に当時の自分になる。
現実は退屈な一方だが、思い出は美化される。過去に浸れるその時間は悲しいくらい楽しかった。
けれど、今回は少し違った。というより近頃どんな人と話しても疎外感や虚しさがあるのだ。
画用紙いっぱいにあったかい色で塗った水彩画に、一滴、青い絵の具を垂らされたよう。たった一滴だが、青色がどんどん滲んで、周りの暖色を吸い込んでいくように。
けれども僕には、青くなった部分を上塗りする気力もなければ、滲んじゃってもそれはそれで綺麗じゃんと言えるほどの大雑把さもない。
異物感を覚えるような精神に問題があるのか、
はたまた些細なことに神経質になりすぎているのか、
全く分からない。