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ずーとののののANN vsこまちさん

こんばんは。夏の暑さと夏の暑さが混在している今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。(混在とは果たして)
今回はずーののANN、対こまちさんとの一戦をお送りしたいと思います。(某トーナメント風)

対局にあたり

先週に引き続き、ずーののANNの将棋枠ゲストとなり、初の2回連続ゲストも含めてわっくわっくのお話でした。

しかし、土曜日。
世紀の大逆転負けを喫した私は月曜日まで落ち込みに落ち込んでいました。
加えて相手は決まったけど教えないよーん!というずーさんの心遣いもあり、当日を迎えるまでの時間が早かった。

ミスター面妖の敵討ちとのお話だったので、対局相手の予想を考えたもいた。

◎ ゆーてん さん
○ ポラリス さん
△ ずー さん

まあ、この予想は大外れも大ハズレ。
小牧さんが京都駅に飛んで行ったように
私も地中海あたりにぶっ飛んでいった。

対局当日

対局当日は天童市ふるさと納税制度による、将棋駒が届いたりと将棋に触れる機会の多かった1日であった。

21:10から潜ってください~。
との事だったので、とりあえず21:00くらいに24の世界へとダイブした。

22:10...22:15...待てども待てども対局相手はやってこない。
ずーさんから、放送を見ないでくださいねー。と言われていたので言われるがままに待つ。

22:20。まだやってこない。

一旦退室して、ずーのの本部を覗きに行こうかと思った矢先。
対局相手が現れた。

こ ま ち さ ん ですと!!

面白い対戦相手を用意していただいたずーさんには感謝しかなかった。

対局開始

先手番を貰った私。放送画面がちゃんと初手から追えるように20秒待機。ここで息を整える。そして初手

▲68銀

やっちまった。ダメなんだよその初手は!!指してる当初は考えてなかったけど、その初手良くない。理由は後述する。

とはいえ指してしまったものはしょうがない。
2手目△84歩から落ち着く変化もあったのだが、まだまだいつものテンションで将棋を指していた。

この局面が分岐点のひとつ。
普段であれば端歩は突かないし、もっと早い展開で向飛車にしているはずであるのだが
企画として今後も呼ばれる可能性もあり、自身のプラスにしたいとも考え、向飛車以外の選択をしようと思っていた。

そして▲26歩。お相手△32玉の形を咎めに行こうとした手である。とはいえ居飛車は未経験。見よう見まねで指すしかなくなっていった。

惑わしの一手

雁木調vs早囲い矢倉の構図となった対局。
上図の少し前の局面。▲65歩という手に対して△64歩と突っ張った対応が飛んできた。

ここで方針変更。
玉の堅さ、居飛車の経験の差、そして今までの感覚。
それが▲66銀~▲68飛という選択をする結果に繋がった。

結局また振り飛車じゃないか!

はい。その通りです。
しかし私は邪智暴虐の王を除かねばならぬと決意した。イカロスには居飛車がわからぬ。イカロスは向の振人である。(振れイカロス 第一節より抜粋)

そして局面図△86角の局面になるのだが、ここでの選択は▲88歩。
▲88歩の選択の選択に至ったのは以下の経緯である。

・88の地点にある叩くスペースを無くしたい。
・相手の飛車を走らせたくない
・▲66銀~▲68飛の対応に時間を割いており予定外の応酬と考え、更に相手に考えさせ時間を使わせたい

この3点である。特に3点目の相手を考えさせること。これが重要と考えていた。
Aという選択しかない場合とA~Eの選択からAを選んだ場合。
結果としては同じ結末になるのだが、意味合いが全く異なるのである。

故に▲88歩の選択であるが、一方で▲83歩の吟味をしなければいけない。

▲83歩の意味合いは一歩で一手を稼ぐということなのだが、今回の将棋はスピード勝負では無いため却下し、▲88歩という選択にしたのである。
勿論、相手から手のつけ所がないという意味合いでの判断であった。

歩得vs馬+歩切れ

問題の局面図。
棋風によってどちらを持ちたいかが分かれる局面だと思われる。

ちなみに私は先手持ちです。(先手で指してたからじゃないよ!!)

後手を持ちたくない理由としては

・歩切れと馬の働きがそんなに良くないこと
・今後の方針がみえにくいこと

があげられる。
CPU同士の対局ならば互角もしくは後手持ちを示すのであろうが、指しているのは人間。

馬の抑え込みと歩切れを解消させないというわかりやすい方針の先手と
馬の働きを良くさせたいが方法を見つけにくい後手
手を作りに行かなければいけない後手が大変そうだなという局面だと考えていました。
(先手は後手の指し手に対応すれば良いため楽)

権利は何処のものか

局面は少し進み、上の局面へ。
角を手放し、手のつけ所が難しい局面であったが、選択は▲12歩とした。

▲34歩の選択もあったのだが、▲34歩は△44歩を決められたあとでも打てる手であり、わざわざ自分から急いで指す手ではない。

▲34歩は先手の権利なのである

▲12歩は3つの意味合いがある。

・端香を吊り上げて玉の弱体化
・14まで吊り上げてからの十字飛車
・香を入手して飛車の確保

端香を吊り上げて、香車を確保し、飛車を入手する。
わかりやすい展開であり、それが実現すれば優勢になる。
ここらあたりで手応えを感じ始めた。

ちなみに十字飛車を急ぐと受け方によっては△26角からの王手龍取りがかかってしまう。
勿論読みには入っていなかったが、13まで吊り上げてから▲37桂と指す予定であった。
十字飛車を急がない理由としては

▲14歩は先手の権利であるため

である。
権利権利うるさいなあこの人って言われそうですが、大事ですよ。権利。
絶好のタイミングで入れられるのであれば、入れるべきである。
タイミングの見極めは重要であり、最大の効果が得られるタイミングを狙えるので権利は重要なのである。

チャンスを逃して急直下

少し嫌味をつけられて現局面。▲79金が甘い手。第一感は▲22飛からの攻め合いだったのだが、先日の逆転負けや攻め駒の欲しさ、37桂の形が退路封鎖に繋がっていると考えて▲79金の選択であった。

痛烈!一閃!な銀打ちを逃し▲31銀からの寄せを選択した。
この寄せが見えないから終盤が弱いと思っている。
持っている武器を鈍器から刀へ持ち替えてスパッと決め切りたい今日この頃でありました。

残していた僥倖。拾えた指運

寄せを逃したが、勝利の女神はまだ自分に微笑んでいた。
当初は▲55銀~▲46銀~▲37銀でと金を抜いてまだ指せるかなと思っていた。
しかし秒読みに追われる中で▲43銀を発見した。
どちらが良いか最後まで読み切れていなかったが、▲43銀の方が面白そうだったのでこちらを選択したが、これが吉と出たようであった。

ぴったんこカンカンでもあり絶品チーズバーガーでもある

上の局面図は投了図。
この局面の少し前に▲13とが絶品チーズバーガー。
相手の玉に迫っていた龍を引き戻し、収束となった。
我ながら美しい収束であったが、もっと早く決められる局面があった為、そこは反省すべき局面であった。

この対局を実現していただいたずーさん、のののさん、対局相手のこまちさんに敬意の意を表しこの自戦記を綴らせて頂いた所存である。

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