「40-16÷4÷2」が正しく解けない事を問題視する愚かさ (現実では間違えませんから)
大学生の10人に1人が「40-16÷4÷2」を正しく解けない、とネットで話題になったらしいですが、これ、どうでもいいじゃん と思うのです。
「掛け算割り算は、足し算引き算より先に行う」という四則演算の計算順序を知らないだけの事じゃないですか。 そんな事も知らないのか、という意見も正しいとは思います・・・が。
でも、それ本質ですか? と思うのです。
こんなの、知りさえすれば、すぐ正しい答えを出せるのですよ。
それに、この計算順序は、単なる決め事です。
なにより、現実世界でこの計算を間違える人はいません。
背景の説明もない式だから間違えるだけなのです。
では実際に、この計算を現実世界で考えてみましょう。
1000円札を持っていて、120円のリンゴを3個買ったらお釣りはいくらでしょう。
式は「1000-120×3」ですが、このままの順番で計算して2640円という答えを出す人などいません。1000円出して2640円のお釣りが貰えるなら、その店に客が殺到します。 必ず1000-(120×3)=640円と考えるわけです。
1000円の物が120円引きで売っていたので3個買いました。いくら払いましたか。
これは(1000-120)×3=2640円と考えるわけです。
このように、現実世界の計算で順番を間違える事などあり得ないのです。
そう考えると「40-16÷4÷2」は、単に知識を試すだけの下らない問題なのです。これを知らなかった所で、前述の通り現実で困る事はありません。
困るのは試験の時だけです。
試験はクイズではありません。 何を理解させたいのか本質を考えて出題していただきたいですね。