2024年上半期にやってよかったゲーム10選
ども、半年年ぶりになります
気がつけば3年目になりました半年に一回の恒例、上半期の10本をご紹介します。
発売時期の記載がありますが、あくまでも自分が今年やったゲームという事をご留意に
クリティカルなネタバレはないにしろ、紹介のためにいくつかの情報を
書いているのでちょっと見て気になったのであれば何も考えずにウィッシュリストに入れるか買いましょう!
未解決事件は終わらせないといけないから
解決じゃなくて、終わらせる
大好きsomi先生の新作、今回は邦題が興味引くタイトルだったのか一気に有名になって嬉しい限り
replica、legal dungeonと、とにかく人間のもつ嫌な悪意、知的好奇心部分を刺激させるゲームを作るのがとてもとても上手なクリエイター
有名になって販売も増えて、嬉しいやら人を選ぶbitter(というより半ば因果応報のbad) endが多かったlegal dungeonの清崎蒼が登場と事前情報があり震えていた………が、今作は罪悪感3部作ではないこれまでの隠している悪意から隠している善意を上手く表現できた作品になっている。
とある女性と清崎蒼(⁉︎)と名乗ってるおばあちゃんの対話から、過去に起こり未解決となっている事件をメッセージアプリの様なUIを用いて真相を暴いていくストーリーとなる。
このUIを使った連想ゲームの様なシステムが独特で面白い。
人間の記憶のキーワードから連想される呼び起こしとタイムラインを上手く誘導させられていると感じる。
無尽蔵に手当たり次第選べる……というわけでもなく、時系列で正しく並べられると手に入る鍵や一部謎解きを解くことで重要な証言が得られたりと、ある程度の自由度はありながらしっかりと誘導がある点も秀逸
先も記述してるが、とにかく嫌な、胃に残る様な重さがある面白いストーリーをこれまでも作り続けていたが、今回は真逆の人の善意、好意で付く嘘が主軸のストーリーとなっている。今回のゲームを作る経緯、思いはEDを見ることで感じる事ができる。3時間ほどのボリュームとなっているので是非、未解決事件を終わらせてみては
The Cosmic Wheel Sisterhood
運命は常に、取捨選択で決まっていく
主人公のフォルトゥーナは、タロットで運命を占える魔女となっている。
そんな彼女が所属しているコブン(コミューン)の滅亡を占っちゃったから大変、怒られて離れの小惑星に流刑となってしまいました.…
流刑中に懲りずにまたタロットを作って、暇つぶしも兼ねて悪魔エイブラマーと契約をして、自身の魔力と魔女の社会の流れに巻き込まれていく..…
というようなストーリー、クリアーまで大体4時間
良い部分は沢山あり、丁寧に作られている印象が常にあった。高品質なBGM、丁寧なピクセルアート、そして目玉となっているタロット作成
先にも書いたが、主人公は流刑中の暇つぶしで自身の魔力を込めたオリジナルのタロットカードを作成している。
ゲーム内でもオリジナルのタロットカードを作成し、そのタロットカードの表す効果、占いの結果などが様々な要因で決まっていく。
もちろんある程度相性や属性などで決まっており、完全オリジナルで思った通りとはならないが、好みの絵柄にできる想像性はチコリーの絵画教室の様な面白さがある。
メインとしては、悩みがあり占ってほしいという様々な魔女に対してタロットカードを用いた占いをして悩みの解決を示していく.…というのが大きな流れになっている。
悩みに関しては様々であり、恋愛であったり、今後の魔女としてのふるまいであったり、仕事の悩みであったり…規模感は人間と違うものの同じような悩みの相談となっている。
この悩みの解決策によって、ストーリーや各キャラの運命が変わっていく。
ストーリーや演出にしても、抜きんでていた。
序盤、中盤、終盤と大きく世界観やシステムに関わってくる部分での設定の開示、新たなゲーム体験となり飽きがこない、常に考え楽しめる体験ができた。
この部分の体験もして頂きたいので、詳細な説明は難しいが他のゲームにはない面白さも是非楽しみにして頂きたい。
「宇宙の魔女社会の運命を左右する政治的な流れ」と説明部分に記載があるが魔女社会の政治に関して深く関わってくる。
詳細な説明は省くが、政治に対しての考えに向き合えるゲームという体験がとても珍しいと感じた。魔女という性質に特化した政策にはなるが、どの部分がメリットで、どの部分がデメリットになるか。どの層をターゲットにするか、本当に社会が良くなるか。そのようなことを考えながらゲームを行い、占いも行っていく。
Void Stranger
本年個人的GOTYはもう揺るがないかもしれない
2024年、年明けてぼーっとtwitter(現:X)を見ていたら何やら数人がやばいやばいと言っているゲームを見つける。それがこのVoid Strangerとなっている。
概要に記載があるが、基本的にはオーソドックスな倉庫番をクリアーしていくゲームとなっており、いわゆるパズルゲームとなる。
難易度は難しいが、Baba is youの6割くらいの難易度.…のイメージとなっている。
が、これは倉庫番のみの難易度である。もちろん、これだけ局所的に盛り上がるという事はただの倉庫番ではない。
Outer Wilds、the witness、One shotの様な.…とも言えるが形容しがたい、独自の熱量とパワーがある奇作
とにもかくにも、とてつもなく人を選ぶゲームであるのは間違いはないがハマる人にはとことんハマるとんでもない作品となっている。
アクションゲームを始めて、進行方向とは逆に進むタイプ、謎解きが好きなタイプにはオススメできる。ただ、相当な根気が求められるゲームとなる。
書いている時点で40時間近くやってやっと..…という感じであるがまだ謎や回収しきれていない部分もある
ストーリーとしてもよくできており、マップをクリアーしてある程度のところまで進むと休憩スポットがあり一休みと主人公StrangerのVoidに来るまでの回想が挟まれる。
王女Lilyとの日常と経緯の説明となるが、様々なゲームのオマージュも含んでおり回想シーンにおいても息抜きと楽しみがある。
これまで色々なメジャーだったり、インディーゲームを体験してきたが、これほどまでにユーザーを信頼し、苦悩をかけてゲームを体験してほしいという熱量を感じたことはなかった。もちろん記憶や思い出に残っている名作もあるが、インディーゲームとしてのやりたいことや体験してもらいたいという思いはこのゲームからはとびぬけて感じた。
人を選ぶが衝撃的なゲーム体験、すこしでも気になっているのであれば深淵を除いてほしいという気持ちがある。まだまだゲーム体験は進化するんだなと感じた一作。このままだと文句なしにGOTYです
公式では日本語化されていないが有志の方の翻訳もある。クオリティーが高いのでこちらでも感謝とリンクを
バルダーズゲート3
なんでもあり、本当になんでもありじゃん…
いや~来ないと思ってました、昨年のGOTY含め様々な賞を総なめした作品
D&Dを愚直にそのまま、テレビゲームとして落とし込んだ作品バルダーズゲート3
TRPGを落とし込んでいるので様々なパターンや進捗度合、行動などでテキストが変化する本作、とてつもない分量のローカライズをされたスパイクチュンソフトには頭が上がらない
いろいろなところでレビューが上がっているが、本当に本作はRPGをしているという自由度とハードコアな部分、ロールプレイをする楽しさが詰まっている一作になっている。
行動や発言にもスキルを用いて自分の思うがままに行動できること、敵対するも魅了するも良しのストーリーや世界観、謎解き、すべてを加味しても最終的にはダイスによる運が絡まってくる本作は小さいころからの妄想であったり、想像していたダークなファンタジーを楽しむことができる。
難易度が高い、と聞いていたが本作の戦闘はひじょ~~~~~に時間もかかり考え方や行動のスキルが求められる。敵も味方も、遠距離での攻撃が協力であるのは古来からの戦闘での投擲類や銃火器の成長を感じられる。
魔法の種類も膨大にあり近接の火力があげる、火の魔法を使う、透明になる魔法でスニーキングをする、使い魔を使役してギミックを作動させる.…
等戦闘面からそれ以外でも、魅力的な魔法が多数使用することができる。
戦闘面に関しても自由度が高く、行けるのではないかという発想がほぼ実践することができる。それはもちろん敵側も.…
水でぬらせて感電させる、オイルで滑らせて感電させる、吹き飛ばせて溶岩に落とす.…等々、敵も味方も多く時間がかかるため工夫を凝らして敵との戦闘をじっくりと行うことができる。
元々人気のあるD&Dでのキャラクターが出演するということもあり、出てくる仲間やNPCに関しても魅力的..…というよりも独特なキャラクターが多く登場する。
40時間近くやっていますがまだまだ遊べます。
Balatro
加速度的に数がインフレするゲームは最高
発売当初からいろいろ話題になっていたポーカーとローグライクの組み合わせたゲーム、ギャンブルとローグライクの組み合わせは面白いに決まっているよ.…!
特徴的な部分として、ある回数以内のポーカーハンドを出し、役によって決まるスコアを超えればクリアーとなる。それを大体24ラウンドを行うことでクリアーとなる。
もちろん規定のスコアは繰り返すことでラインが上がってくるが、それを超えるためにジョーカーと呼ばれる倍率やスコアを上げるアイテムや、トランプのカードを購入することができる。特定の役を出した時に倍率を上げるもの、無条件でスコアを上げる物、偶数を出した時にさらに追加効果があるもの.…等、これらはラウンドをクリアーする毎にもらえるお金で買うことができる。
お金に利息が発生するのが、地味ながら駆け引きを誘う面白いポイントとなっていると感じている。$5枚に$1利息がもらえるので切りのいい数字まで買い物をするか、目当てのものでお金を使い切るか…序盤の駆け引きとしていいスパイスになっている。
ジョーカーの種類で面白さが加速度的に上がっていくが、追加となるのがデッキにも様々な特徴がある。
ポーカーの出せる回数が増えるもの、カードの交換が増えるもの、お金がたまりやすいもの…など色々と試して繰り返しできるような工夫も備えている。さらにはトランプ自体にスコアをブーストさせるような効果も持たせられ、取捨選択の幅が大きく広がっていく。
もちろんローグライク要素によくある、一度クリアーした後にさらに難易度を上げるアセンションも備えていて長く遊ぶことができる。
The Case of the Golden Idol
あーこの人見たことある、何してたっけ…
return of the obra dinnが好きならやった方がいいよ~と各方面からの声を
見て購入、推理ものは大好き!!!大体6時間で本編終了くらいのイメージ
説明文にあるように、黄金像(Golden Idol)にまつわる物語を探偵として事件が起こったタイミングを切り取り、誰がいて、どのような状況で、何が起こったのかを穴抜けされた文章にキーワードを入れることで情報を整理、推理していく。
obra dinnとは異なり、事実を見つけて判定をするというよりも割と発想や想像力でえいやと当てはめていく部分もある。
ポイント&クリックの要領でキーワードを集めていくがハイライトがありどの部分をクリックすればいいのかが分かりどこに注視すればいいのかが分かりやすい作りになっている。ハードコアユーザーにはハイライトがない作りも可能であるが相当な難易度となる。
時系列で事件を追っていく、というのもありある一族にまつわる事件を常に追っていくような進行となる。なので、過去に登場したキャラが数年後に少し年老いた、関係性の変化した状態で登場することもある。
その部分も含め、過去の事件でこの人見たな~~~等の情報も含め推理やバックグラウンドも考察できる。
難易度は高いものの、事件の全容が見えた時の快感や真相などがとてもうまく出来ている。ミステリーとしての質もとても高い。全12の事件も慣れてくる後半に進むにつれて人が増えてきたり、時系列が複雑になっていくこともあり飽きがこない作りになっている。
Netflixで配信されていたり、続編のThe Rise of the Golden Idolも近々配信されるという事もありタイミングとしては来ています。
また、今回もyupikaさんの日本語翻訳MODを使用しました。とんでもない高品質な翻訳となり楽しめました。感謝を
In Stars And Time
変わる事も、変わらない事も成長
とてもとてもセンスの合うネモネモさんからオススメしていただいた一作
説明文に書いてある通りタイムループを行い繰り返し行動を行うRPGとなる。本当にこの設定が上手く生かされており素晴らしいストーリー体験をすることができた。
私はあまりコマンドRPGが得意でなく、ドラクエやFFをこれまでほとんど通ってこなかった。どうしても演出や待ち、同じような行動が苦手となっていて..…
本作は属性の様な部分がじゃんけんとなっており、グー属性、チョキ属性、パー属性の3属性を使ったRPG戦闘になる。同じ属性を5回繰り返すと全体攻撃!となるが基本的にはオーソドックスなコマンドRPGになっている。
意図的となっているが、戦闘の代わり映えがなく飽きるようになっている。これがタイムリープするシステムと上手く?かみ合っており
同じことを繰り返さないといけない主人公の苦痛とリンクするようになっている。
クリアーまで20時間ほどになってはいるが、7割近くの時間をループでの同じ時間を繰り返すことになっている。謎解き要素や小ネタもあるが最初は感動した言葉や会話、演出も多くみると感動が薄れてくる。こんなに悲しいことがあるかな..…
その感覚も主人公に共感できる部分がありその辺りの誘導が上手くできている。
仲間たちも個性豊かな、本当に愛着が湧きループも含め長い旅を共にした感覚を味わえる。
この世界の勇者の扱いを受けている、信仰心の強いミラベル、優しくかわいい戦士イザボー、みんなより少し大人なまとめ役オディール、おねえちゃんを助ける為に一緒に冒険をするボニー、どの仲間もとても魅力的で好きになる。
各キャラも旅の終わりに向けて、これまでの感想や内に秘めた思いを打ち明けたり、旅の後の話もしてノスタルジーな気分になる。まぁ初回はとても感動するけど3回目くらいで飽きてしまうのですが.…
主人公のシフランもであるが、ボニーもノンバイナリーであると明言されているのもとてもいい点だと思っている。全体的な主軸ともなっているが、現状からの成長や変化に対して真摯に向かい合っているのが個人としてもとても染みた。(分かりやすいけど)一部のキャラの気持ちの行く末もこちらとしても応援したくなる、早く言え~~~!!
本当に辛く、苦しい時間も多いが忘れがたい体験をすることができる。
エンディング近くの流れは本当に心に刻まれ、泣いてしまった。
q.u.q
こんな世界…何もかもめちゃくちゃにしちゃおっか.…
ゲーム翻訳をしているnicolithさんの担当紹介にて知る。製作、BGMはime44、イラストはmotijan!どちらも同じ人!!つまり一人で製作!!!!すごい
ギターヒーローになりたいいめちゃんの人だ.…
ボリュームとしては2時間程度
基本的にはビジュアルノベルベースなテキストアドベンチャー、とにかくイラストや演出がめちゃくちゃ独特で不思議、セカイ系であるような、なんとも言えない..…不思議な世界観とテキストになっている。
主人公のハッチが砂漠で大砲を引きずりながら、とある街へ向かい不思議な人々と会い旅の目的やこれまでの出来事を思い返す流れになっていく。
原文もだが、日本語翻訳もとても素晴らしい文になっている。
会う人々もキャラも個性が立っており謎のアヒル、不思議な異邦人、永遠と押し問答をする謎の時計、ハッチとの会話も魅力的な部分となている。
マルチエンディングとなっているが1周大体1時間ほどになっている、バットエンドであったりエビのエンドであったり.…
どれもこれも一筋縄ではいかない独特の後味になっている。主人公のハッチとテイアの関係もとても良い...…少し暴力的であり衝撃的なシーンがあるが、日常系のゆるふわな絵柄とのギャップはとても衝撃的であるがBGMも相まって退廃的な世界を味わえる。
めちゃくちゃ好きな少女終末旅行の様な空気感..…
独特な世界の説明も少なく、想像を膨らませ考察するようなゲームであるが手ごろな時間で楽しめる作品となっている。エンディングテーマも後味も
素晴らしいので是非
hades 2
名作の続編は….やはり名作
名作ローグライク、Hadesの続編Hades2
当たり前だけど名作でありました….
前作Hadesではおよそ30時間でエンディングまで迎える。本作もアーリーアクセスながら高い完成度と高い難易度で苦しめられている、面白い!!
ストーリーとしては、冥界の王女メリノエを操作して崩壊してしまったオリュンポスの復興とその引き金となったクロノスの討伐が目標となる。
崩壊してしまっているので、前作の人間界へと向かうルートとは異なり景色も敵も一新されている。前作で出てきたザグレウス、ハデス、ペルセポネはどうなったのか..…は序盤何度か繰り返すことで顛末がうかがえる
この辺りの流れも踏襲されているがやはり本作の面白さとなっている。
独特かつ個性になっているローグライクならではのバフの組み合わせも今回も健在。
今回の主人公メリノエは前作と同様不死の能力をもっており、とにかく死んで覚えるようなローグライク。前作とはことなり今回ではマナを用いた魔法がメインの攻撃手段になっている。
この辺りは前作で「とりあえずこれを強化させればええや!!」というのが今回はなく魔法の強化とそれを手助けするようなメイン武器の攻撃となる。
前作のセオリーを用いながら、新たに思考しなければ打開できないというのも続編での素晴らしい取り組みと楽しみに感じている。
今作でもキャラクターとのコミュニケーションがとても素晴らしい!!
個性的で魅力的なキャラクター達とギリシャ神話の神々とのキャラクター達との掛け合いも素晴らしい。
ネクター(プレゼント)を渡して好意をつたえた時のメッセージも良い、この新たなキャラクターとの会話もローグライクとの繰り返し性も相まって何度も繰り返したいという思いにさせてくれる。
まだアーリーアクセスであり、難易度部分の調整を行っているが完成度は高く完成まで楽しみに待とうとおもう
九日~nine sols~
やっている最中だけど名作の匂いがぷんぷんする。クリアーしたら追記します
Collageの曲が最高
番外宣伝
このnoteを書くきっかけにもなってますが、阿佐ヶ谷Driftにてゲーム音楽のイベントAVGNを開催いたします。
クラブに行ったことないゲーム音楽好きや、普段クラブであそんでいるけどゲーム音楽あまり詳しくない人や、普段接点がないところで楽しめるよなイベントをやりたい!と思っていますので来たことない、興味があるよって人は是非