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札幌第一-智弁和歌山 2009年夏の甲子園2回戦
2008年5月31日、私は札幌円山球場に出陣していました。
春の全道大会準々決勝、センバツに出場した駒大岩見沢と札幌第一の試合。
この日の最高気温は12度で、しかも秒速10メートルほどの強風が吹き荒れ、体感気温としては0度近かったでしょうか。いくら北海道といえども、もうすぐ6月になる季節としてはあまりない寒さでした。
札幌第一の先発は、2年生左腕の掛端亮冶。背番号はたしか11だったと思います。
初回の掛端はやや制球が乱れ、3本の二塁打を浴びていきなり3失点。
その後は駒大岩見沢の早打ちに助けられて無失点が続きますが、8回表には平凡なレフトフライのところを左翼手が足を滑らせてヒットにしてしまうというプレーが出るなど、不運な形で5失点。
試合はそのまま8-1で札幌第一が8回コールド負けしています。
直球の球速は120キロ出ているかどうかも怪しく、制球力はあるもののセットポジションではコントロールが悪くなっていました。
8失点という数字ほど悪くはありませんでしたが、さりとて特筆するほどのストロングポイントもありません。
まさかこの投手がエースとして、翌年夏の甲子園に出場するとは、この時は全く思いませんでした。
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