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白樺学園-智弁和歌山 2011年夏の甲子園2回戦

2005~2012年の北北海道勢は、前評判1~2番手の高校が順当に甲子園に出場しました。
例外は2009年の旭川大高くらいでしょうか。

この2011年も、本命と言われた白樺学園が順当に勝ち上がり、5年ぶり2回目の甲子園出場を決めます。
しかし北北海道大会終了後、エースの小林航が右肩痛により投球練習が行えなくなってしまいました。

やむなく甲子園初戦の鳥取商戦では、背番号8の3年生右腕・川越翼を先発マウンドに送り込みます。
ストレートの最速は140キロくらいで、スライダー・カーブなどの変化球の制球も安定する好投手です。
川越は秋まで背番号1を背負っていましたが、春は10番、夏は8番となりました。
小林は投手転向から間もなかったのですが急成長し、川越からエースナンバーを奪い取ったわけですが、それはチーム力の底上げにもつながりました。

その鳥取商戦、2-1と1点リードで9回裏を迎えますが、同点に追いつかれた上になおも無死3塁の大ピンチ!
正直私は、顔面蒼白になりながら観戦していたのですが、このピンチをしのぎ切り、延長11回の激闘の末に3-2で勝利しました。
これが白樺学園にとっては嬉しい甲子園初勝利で、十勝支部の高校としては1965年夏の帯広三条以来、46年ぶりの甲子園勝利です。
打線は14安打を放ち、出場全員安打というおまけもつきました。

2回戦の相手は、強豪智弁和歌山でした。

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