2006年 ファイターズを振り返る "飛躍"
2006年のプロ野球
パリーグ順位表
プレーオフ成績
<第1ステージ>
ソフトバンク 2勝1敗 西武
<第2ステージ>
日本ハム 3勝0敗 ソフトバンク
※第2ステージは、1勝のアドバンテージを含む。
<日本シリーズ>
日本ハム 4勝1敗 中日
<2006年のプロ野球>
セパとも最下位チームを除き、チーム防御率が3点台に落ち着きます。飛ぶボールで打撃成績が不当に水膨れする傾向がようやく一段落し、普通のプロ野球が見られる環境が整ってきたというのが個人的な感想です。
そんな2006年シーズンのパリーグは西武・ロッテの2チームが走りますが、ロッテは急激に失速。代わってソフトバンクが浮上したほか、大外から日本ハムも優勝争いに参戦します。
西武・ソフトバンクの争いにピタッと離されずにくっついた日本ハムが、シーズン最終戦でレギュラーシーズン1位通過を決めました。
再三書いているように、この年まではプレーオフの勝者を優勝とするルールであるため、まだ優勝ではありません。
3強による争いは最後まで熾烈でしたが、終盤に失速したソフトバンクが3位、日本ハムにピタリとくっついた西武が2位でした。
戦力不足の楽天は、やむを得ないことですが最下位を独走。オリックスは5月後半から5位をキープしたままシーズンを終えました。
一時は貯金を2ケタも持って首位にいたロッテは、4位に終わっています。
前年のようなハングリーさがなく、一度の優勝で満足してしまったような雰囲気が感じられました。
セリーグは巨人が猛烈な勢いで突っ走るも、6月頃から急激に失速。
代わって浮上したのが中日と阪神で、阪神も最後まで食らいつきますが、中日は7月以降一度も首位を譲らずに2年ぶりの優勝。阪神は2位に終わりました。
1年間勝率5割前後をウロウロしていたヤクルトは3位。
5月には2ケタの貯金を持っていた巨人は、2ケタの借金を抱えて4位フィニッシュとなりました。
広島はAクラス争いには参戦できず、一時4位に浮上しますが9月に調子を落として5位。前年3位だった横浜は再び指定席の最下位に返り咲いてしまいました。
セリーグは翌年からのプレーオフ(のちのCS)導入が決まっており、現時点ではプレーオフがない最後のシーズンとなっています。
パリーグのプレーオフでは順当に日本ハムが勝ち抜いて優勝。
日本シリーズでは中日を破って44年ぶり2度目の日本一に輝きました。
北海道移転後3年目にして成し遂げた快挙です。
ここ2年、近鉄消滅、楽天参入、ストライキ決行、プレーオフ導入、交流戦導入など慌ただしかったプロ野球界ですが、久々にそうした大きな動きはなく、落ち着いて観戦できた年ではなかったでしょうか。
参入2年目の楽天は最下位に終わったものの、5位オリックスとのゲーム差は前年よりも大幅に縮めており、将来の飛躍を予感させるものがありました。
秋のドラフト 日本ハムの指名選手
<大学・社会人ドラフト>
<高校生ドラフト>
逆指名(≒自由獲得枠)が裏金の温床であると批判を集めたこともあり、この頃はドラフト制度がコロコロ変わります。
詳しい説明は省きますが、この年から大学・社会人と高校生のドラフトが別々に行われました。「そんな時代もあったね」という程度の認識で十分でしょう。
移転後2年は投手中心の指名が続きましたが、投手集めが一段落したこの年は野手の指名も増えました。
八木・武田勝・陽仲壽(のちの陽岱鋼)ら、主力に成長する好選手を指名できています。大成功の部類に入るドラフトでしょう。
一方で、川島・小山・今成ら、のちに他球団で活躍することになる選手も多いですね。思い入れのある選手が活躍して嬉しい気持ちもありますし、日本ハムで活躍してほしかったという気持ちももちろんあるので、ちょっと複雑な心境ではあります。
日本ハムの新入団選手
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