つま（イチコジンカン #2)

「つま」
刺身や吸い物に用いられる付け合わせ。
生臭い匂いを消す作用や見た目を美しくし
食欲をそそる働きをする。

ネットで調べると、こういう成り立ちや
語源なんかがすぐ出てくる。
「つま」当て字で「具」と
書くことがもあるらしい。

これが好き。
大葉や食用菊も「つま」と
呼ぶらしいが、
僕の中では「大根の細切り集団」
これが「つま」で
これが好き。
申し訳ないが、永遠に食える。
だれに謝ったんですか？
って聞かれても困る。
強いて言うなら、主役の刺身さん。

もちろん刺身も好きで食べるけど、
刺身を食い終わらずとも手を出してしまう。
刺身さんに本当失礼極まりない行為。

悠々とつまに身を預けてる刺身も
びっくりするだろう。

刺身「え？僕いるんですけど？」

母親が寝てる子供を無理矢理起こすために
布団をひっぺ返すように
久しぶりに晴れたから布団を干したい欲に
取り憑かれているかのように。
一心不乱だ。
つまに身を預けてる刺身が
脱ぎちらかすロングTシャツのように
だらけても気にしない
つまに箸を突っ込む。
本当に失礼だ。

どれぐらい失礼かというと
落語家さんの公演中に
座ってる座布団引っ剥がすようなもの。
「いや、座ってるんですけど？
落語家いるんですけど？」
でも、座布団大好きな人にすれば、
落語家の落語より座布団に
価値があるのでしょうがないんですよね。

カステラでいうと
まだ焼いてる段階で
シート引き剥がすぐらい失礼。

プッチンプリンでいうと
固まる前にプッチンされてるようなもの

鬼嫁でいうと尻に敷いてる夫を
尻に敷けなくしてしまうようなもの

ちょっと違うんじゃない？
っていう意見もあるだろうけど
それぞれに置いて
当事者の同志の関係のバランスを重視しろ。
ということですよ。
それを僕が無理やり壊すんだから
クレーム入れられても仕方がないわけで。

ちなみにぼくはテーブルクロス引き
めっちゃ下手です。

ワンモアタイム　アリトモ