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Vol226 2025年【住みたい田舎ベストランキング】 「人口10万人以上20万人未満のまち」編 

移住を希望する人にとって、移住地を選定することは楽しい一方で、とても大変な作業です。
全国にはおよそ1700の自治体がありますからね。
そこで、参考とされるのが「移住地の人気ランキング」です。
その中でも、私のおススメは株式会社宝島社さんが毎年1月に発表している『住みたい田舎ベストランキング』です。
2025年版が発表されましたので、ご紹介をしたいと思います。
今回は、「人口10万人以上20万人未満のまち」編です。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「住みたい田舎ベストランキング」とは


移住を希望する人にとって、移住地探しの最良の手引きとして人気なのが、「田舎暮らしの本」(株式会社宝島社)と呼ばれる月刊誌です。

この「田舎暮らしの本」が毎年2月号(1月発売)に掲載される人気企画が「住みたい田舎ベストランキング」の発表です。
「旬の移住適地」やあなただけの「とっておきの移住先」探しを応援する大規模アンケート企画で、なんと今年2025年度で第13回となります。

この株式会社宝島社が発表するランキングのおすすめポイントは、移住希望者がアンケート等に答えたものではなく、全国の地方自治体がアンケートに回答するものだからです。

また、産業構造も地域課題も異なる全国の自治体を出来るだけ同じ基準で比較できるように、市町村を8つの人口グループに分けて、さらに、4つの部門(総合部門、若者世代・単身者部門、子育て世代部門、シニア世代部門)でランキングを発表しています。

アンケートの内容は、株式会社宝島社の編集部が独自に作成した、合計314項目(2025年版)になります。
特に今回は、全体的に細かく見直され、アンケートの項目数も前回278項目から314項目に増えています。
その理由として、「子育て世代を対象とする支援策が増加していることに対応した」としています。

このランキングは、まさに「自治体の通信簿」とも呼べるものです。
「移住に関する事業にどれだけ取り組めているのか?」が解ります。
移住促進に力を入れている自治体ならば、移住をしても安心ですよね。

2⃣ 「人口10万人以上20万人未満のまち」編!

2025年「人口10万人以上20万人未満のまち」の住みたい田舎ベストランキングの結果は次の通りです。(一部抜粋)

ランキングでは中国エリア、四国エリア、九州エリアの自治体が多くみられます。
特に、愛媛県の自治体が全部門で1位と2位を占めています。
瀬戸内海の美しい島々の景観、穏やかな気候、災害が少ない地域から、2拠点生活先としても注目が高まっていると思われます。
また、全部門1位の今治市は、2024年度子育て支援自治体部門で大賞を獲得するなど、子育てに対するサポートが充実をしています。

宮崎県都城市は、「夫婦と子ども2人の世帯で最大500万円の移住応援給付金」が支給されるなど、全国トップレベルの移住応援給付金が新設されたことで、2023年度の移住者数は3,710人になるなど話題のまちですね。

3⃣ アンケー項目を紹介(抜粋)


このベストランキングの元になっているアンケート項目をいくつかご紹介。
編集者により、田舎移住を考えている人に必要な項目が選定されています。
自治体はアンケート項目を実施しているかどうか(はいorいいえ)でポイントとなります。

【総合部門】
利用料無料のお試し暮らし施設がある。
来訪する移住希望者への交通費の補助制度がある。

【若者世代・単身者部門】
個人事業者が利用できるシェアオフィスやコワーキングスペースがある。
スタートアップを支援するしくみや制度、施設がある。

【子育て世代部門】
不妊治療費の一部を助成する独自の制度がある。
不育症治療費を助成する独自の制度がある。

【シニア世代部門】
シニアのスキルや特技を生かした社会参加へのマッチングを支援している。
シニアが利用できる住まいの補助(新築、改修、家賃など)がある。

4⃣ 「人気移住地ランキング」の注意点


田舎移住に注目が集まる中、SNSなどでは「移住地の人気ランキング」を良く見かけます。
但し、こうしたアンケートの結果には、必ず偏りがでてしまいます。

そのなかで、今回、取り上げました、「住みたい田舎ベストランキング」(株式会社宝島社)は、全国の自治体に向けてアンケートを実施したものであり、その結果について細かく区分し、ランキングとして発表しているものです。
自治体の自己評価にゆだねるものではありますが、根拠のある結果としてご紹介を致しました。

このランキングに掲載されている自治体は、移住促進に注力をしていると言えるでしょう。ランキングをキッカケとし、気になった町にはぜひ一度足を運び、自分の目で確かめてください。大切なことは、その町に住みたいと思える「フィーリング」を感じることですね。

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最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。

愛知県飛島村
 
飛島村は自治体の財政力指数2.02から日本一裕福な町として話題です。
ちなみに、地方財政力指数が”1”を超えると、税収等が豊かである(留保財源が大きい)と判断され、国からの普通交付税が交付されません。
飛島村の財政力指数が高い背景には、南部地域に鉄鋼、運送、港湾事業等が密集していることがあります。
一方、北部地域は農村地帯となっており、昔ながらの田園風景が楽しめます。
 
その飛島村では、満1歳児をもつ保護者には、「育児奨励金」として10万円が支給されます。また、小学校、中学校に入学した年に「就学祝金」として、10万円が支給されます。
 
日本一お金持ちで、名古屋市港区の隣に位置し、通勤・通学に便利な飛島村は魅力的な町ですよね。但し、飛島村は村域の大半が、「市街化調整区域」に指定されていますので、住宅建設等を考えている人は注意してくださいね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。