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Vol52 雪国に移住!住宅選びのテクニック⑪,⑫,⑬,⑭


雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
とくに、住宅を選ぶときには、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。
そこで、雪国での住宅選びに失敗しないように、雪国特有のチェックポイントをお教えします。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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※このたび、同タイトルで有料書籍を出版させていただきました。
その関係上、こちらNoteにおいても、有料書籍に掲載された一部を有料記事とさせていただきました。
ご理解をいただければ幸いです。





1⃣ はじめに

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
そして「住まい」選びも、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。

例えば、「冬でも暖かい家」や「雪がたくさん降っても安心な家」が理想になります。
また、田舎移住を希望する人の6割以上は、中古住宅(空き家)の購入を考えます。
新築と比較してリスクの高い中古住宅(空き家)を購入するのであれば、とくに注意をしなければいけません。

そこで、「移住プランナー」として200組以上の移住者をサポートし、また「空き家相談士」として空き家選びに熟知し、そして自ら雪国(北海道)に移住し、20年近く居住した経験から、雪国における住居選びのポイントをお教えします。皆さんの知らない「雪国ならではの事情」について、細かくお伝えします。

2⃣ 雪国に移住!住宅選びテクニック

No⑪ 玄関とリビングが離れた家

家の中で一番寒い場所は玄関です。
玄関を開閉するたびに、冷気が室内に入り込んできます。
たとえ高断熱・高気密な住まいであっても、冷気が入ってしまうと空気を閉じ込める構造が逆効果を生んでしまいます。
従って、家族がくつろぐリビングから玄関が見えない間取りの住宅がおススメです。
以前、玄関の外には風除室があると良いことをお伝えしました。
同様に、玄関とリビングが離れており、数カ所ドア等で遮られていると安心ですね。
空き家バンク等、中古住宅が掲載されているサイトや雑誌には、大抵、間取り図が記載されていますので、住宅を内覧する前に確認をすると良いかもしれません。


No⑫ リビングと階段が離れた住宅

吹き抜けやリビングに階段が隣接していると、とてもオシャレな間取りに思えます。
しかし、雪国の住宅ではリビングが吹き抜けになっていると、1階の暖かい空気が階段や吹き抜けを通り上昇することで、暖房効率が下がってしまいます。
そこで、吹き抜けになったリビングならば、天井にシーリングファンを取りけるのが有効です。
常にプロペラが下に向けて空気を対流させるため、暖かい空気が上に逃げにくくなります。

また、リビングに階段が隣接をしていると、同じく暖気が2階に逃げてしまいますので、ドアを取り付けるなどの対策が必要となります。

そこで、雪国では家族がくつろぐリビングやダイニングから暖気が逃げていかない構造の家がおススメとなります。
特に、リビングに階段が隣接しているのではなく、一旦廊下などに出たところに階段がある間取りの住宅がおススメです。


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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。