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Vol176 田舎移住!これまで住んでいたマイホームはどうする??「マイホーム借上げ制度」

地方移住で住まなくなるマイホームはどうすれば良いのか?
「維持管理にはお金が掛かりますが、売ってしまうのももったいない」また、「人に貸すのは手続きが面倒で不安である」こうした悩み対策のひとつとして「マイホーム借上げ制度」がありますのでご紹介いたします。
 
こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「マイホーム借上げ制度」とは
 

一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)の事業を指します
50歳以上の方が所有する住宅を借上げて、子育て世帯等に転貸する制度です。
なお、利用者が50歳未満の場合は、一定条件のうちいずれかを満たす必要があります。
空室が発生した場合も一定の賃料収入が保証されるのが特徴です。これにより自宅を売却することなく、移住後の資金などとして活用することができます。  


2⃣ マイホーム借上げ制度のメリット・デメリット


(1)メリット

① 空き室時でも毎月、賃料を受取り
 
1人目の入居者が決定以降は、空室が発生しても規定の賃料が支払われます。
住宅が賃貸可能な状態である限り、安定した賃料収入が見込めます。
 
② 入居者トラブルは、JTIが対応
 
JTIが借上げて転貸するので、一般の賃貸のように家のオーナーが入居者と直接関わることはなく、家賃の未払いなど、入居者とのトラブルの心配は無用です。
③ 運営には国の基金が設定
 
JTIの事業は、協賛企業等からの基金や転貸賃料と支払賃料との差額から生まれる収益により独立採算で運営しますが、万が一の場合に備え、国の予算において、(一財)高齢者住宅財団に債務保証基金が設定されており、JTIは基金の登録事業者になっています。
 
④ 賃貸に出すのは、事前に設定した期間のみ
 
定期借家契約を利用しているため、入居者の居座りや、立ち退き料の請求はありません。
定期借家契約が終了したあとは、マイホームに戻ることが可能です。
 
(2)デメリット
 
① 賃料は近隣相場よりも低くなることがある

② 耐震基準を満たさない場合は補強工事を行い、別途工事費がかかる場合がある

③ 入居者による一定のリフォームを認める必要がある 

3⃣ 「マイホーム借り上げ制度」の利用価値について

 
従来、高齢期の資産活用術の1つの方法として、一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)の「マイホーム借り上げ制度」がありました。
しかし、高齢化社会が進む中で、相続により実家を所有するケースや、地方移住の促進により、田舎へと住まいを移すことでマイホームが空き家になるケースが増えてきました。
とくに、地方移住の際は、移住後の収入の減収に不安を抱える人も多いことから、安定な収入を得られる「マイホーム借り上げ制度」に着目する人が増えています。
マイホームや土地を売却せずに収入を得られることから、万が一、移住先から戻ることになっても、定期借家契約が終了することでマイホームに再び変えることができるのは大きなメリットといえるでしょう。
なお、緊急時においての契約の解約は難しいので注意が必要です。
一般には、法律で定められた入居者への告知期間である6ヶ月があります。万が一、転貸借契約の期間満了までの期間が、解約の申し出から6ヶ月に満たない場合には、JTIが入居者に告知を行ってから6ヶ月が経過するまで待たなくてはいけません。
逼迫した緊急時であっても、入居者との転貸借契約を合意解約できなければ、転貸借契約の期間満了まで待たなければなりませんので注意が必要です。
 

4⃣ TOPの画像


最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

長野県南木曽町妻籠宿
 
長野県の端っこ、岐阜県との境にあるのが南木曽(なぎそ)町です。
その南木曽町にあるのが、江戸と京都を結ぶ中山道で42番目となる「妻籠宿」です。
江戸時代は中山道と伊那街道が交叉する交通の要衝として賑わいをみせていました。
「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された町並みを見るために、山深い妻籠宿にもたくさんの観光客が訪れます。
この妻籠宿で是非お勧めなのが、中山道を歩いてみることです。妻籠~馬籠間のルート(約8KM )、約3時間のウォーキングを楽しんでください。
6月~7月ならホタル観賞も出来ますよ。
ちなみに、本数こそ少ないが南木曽駅には特急が停車致します。また高速道路を利用すれば、名古屋まで1時間30分の距離です。
歴史を感じる山間の町で、のんびり暮らしてみるのも良いかもしれませんね。
 

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。