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Vol114 二地域居住に興味はある?基盤整備の法律が改正へ

「移住はしないが、地域に興味はある」
二地域地域居住のニーズが高まる中で、地方自治体の基盤整備に関する法律案が閣議決定しましたので、一足早くポイントをお伝えします。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの18年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 法律改正の背景は?


国はこれまでも東京一極集中の是正に取り組んできました。
特に、地方への人の流れの創出・拡大するためには、人々を惹きつける地方の魅力を高める必要があります。

令和5年4月の内閣府調査によると、東京圏在住者の地方移住への関心が高まっており、20歳代では約45%が地方移住に関心ありと回答をしています。
また、令和4年8月の国土交通省の調査によると、過去に二地域居住を実施していない人のうち、約28%が二地域居住に関心があると回答をしています。特に、二地域居住への関心は世帯年収の中間層に多いこともわかっています。

こうした若者を中心とした地方移住や二地域居住等のニーズの高まりを踏まえて、若者世代、特に女性が働きたいと思えるような稼げる仕事、やりがいのある仕事の創出を図る必要があります。
そして、積極的な採用を行う企業の採用活動を支援し、若者世代や女性に開かれた魅力的な地域づくりを推進する必要があります。

2⃣ 二地域居住等を推進する際の問題点


若者が二地域居住を実行するためには、「住まい」「仕事」「コミュニティ」に関するハードルをクリアにしなければなりません。

ちなみに、内閣府の令和5年4月の調査結果による「地方移住に対する懸念」は次の通りです。

1位 仕事や収入 51.1%
2位 買い物や公共交通等の利便性 27.0%
3位 人間関係や地域コミュニティ 26.6%
4位 医療・福祉施設 20.9%
5位 移住資金の不足 19.0%
6位 子育て・教育環境 14.1%

このため、地方の自治体では、二地域居住者向けの住宅の整備、コワーキングスペースの設置、交流施設等の整備、さらに地域の実情を踏まえた居住環境の整備に取り組まなくてはいけません。

3.二地域居住のイメージ(例)


(1)短期の休暇等でお試し居住を実施し、地域での仕事探しを進めながら、将来的には移住を検討

(2)週末を中心に都市部からほど近い地方に繰り返し通って、ホテルや旅館等の定額サービスを利用しながら、アウトドアや趣味を満喫し、テレワークとも組み合わせている。

(3)都市部に加えて、スキルを活かして地方でも働くことで、都会の便利さと地方の豊かさの両方を享受している。

4.法改正により整備される予定項目


今後、「広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律」の一部が改正され、「二地域居住促進法」が整備される予定です。
これにより、全国の地方自治体では、様々な分野で国との連携予算が組まれて、整備が進むことになります。

予定される主な分野は次の通りです

① 住まい ・・・ 空き家対策や、空き家再生等
② 仕事・コミュニティ ・・・コワーキングスペース等の整備
③ インフラ ・・・二地域居住等拠点施設の基盤整備 
④ 観光 ・・・第2のふるさとづくりプロジェクト
⑤ 地域交通 ・・・ 共創・MaaS実証プロジェクト
⑥ デジタル ・・・ デジタル田園都市国家構想

今回の法整備により、地方自治体の整備が進み、二地域居住を考える若者や女性のハードルがさらにクリアにされると良いですね。

4⃣ TOPの画像


最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。

福井県永平寺町
 
福井県の内陸の町永平寺町は、仏教曹洞宗の大本山永平寺の門前町です。
道元により開山された永平寺は、770年以上の歴史があります。
近年は、海外旅行客を始めに「禅“ZEN”」が人気となり、毎年国内外から多くの人が訪れています。
 
凛とした空気の漂う山深い永平寺町で、禅の心に触れながらの暮らしがあります。

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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。