見出し画像

Vol75 雪国に移住!住宅選びのテクニック㉗,㉘,㉙,㉚

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
とくに、住宅を選ぶときには、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。
そこで、雪国での住宅選びに失敗しないように、雪国特有のチェックポイントをお教えします。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
気に入った方は、フォローをしていただけると嬉しいです。

※このたび、同タイトルで有料書籍を出版させていただきました。
その関係上、こちらNoteにおいても、有料書籍に掲載された一部を有料記事とさせていただきました。
ご理解をいただければ幸いです。




1⃣ はじめに

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
そして「住まい」選びも、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。

例えば、「冬でも暖かい家」や「雪がたくさん降っても安心な家」が理想になります。
また、田舎移住を希望する人の6割以上は、中古住宅(空き家)の購入を考えます。
新築と比較してリスクの高い中古住宅(空き家)を購入するのであれば、とくに注意をしなければいけません。

そこで、「移住プランナー」として200組以上の移住者をサポートし、また「空き家相談士」として空き家選びに熟知し、そして自ら雪国(北海道)に移住し、20年近く居住した経験から、雪国における住居選びのポイントをお教えします。皆さんの知らない「雪国ならではの事情」について、細かくお伝えします。

2⃣ 雪国に移住!住宅選びテクニック

No㉗ 用水溝等の無い住宅

住宅と前面道路の間に用水溝等(用水路、蓋のしていない側溝、排水溝、小川等を含む)が設置されていることがあります。
こうした用水溝等も普段は気にならなくても、雪が降るととても危険なものとなります。
何故ならば、雪が用水溝等に積もることで道路との境が解らなくなるからです。
浅いものや、幅の細い用水溝等ほど、雪で埋もれてしまいます。
そして、住宅の出入り時や除雪をしている時に、用水溝等に雪で足を踏み外したり、転落するリスクが高まります。また、自家用車や除雪車がタイヤを脱輪するトラブルも増加します。
そこで、雪山で用水溝等との境界が解らなくなった時は、ポールをたてて目印としましが、夜間では認識も難しいため注意が必要となります。
また、用水溝等に雪が溜まることで、周囲に水があふれるリスクもあります。
そこで、雪国で住宅を探すのであれば、家の前に用水溝等が無い方が安心となります。

No㉘ 徒歩15分圏にスーパー等の無い住宅

 
住宅を購入するのであれば、近くにスーパーやコンビニなどがあれば便利ですね。
特に、田舎になるほど、徒歩圏内にスーパーやコンビニがあれば喜ばれます。
しかし、雪国ではこれが命取りになることもあります。
豪雪地帯や氷点下の規模しい雪国では、「15分以上歩かない」という鉄則があります。
もちろん、夏場であれば問題はありません。健康の為に歩くことはおススメできます。
しかし、冬期間となると話は別です。
猛吹雪やホワイトアウトと呼ばれる状態のなか、徒歩で移動するのはとても危険です。
実際に、自宅の位置をミスしなってしまい、自宅から数メートルの位置で亡くなっている事故も、多数起きています。
 
普段、良く歩いている距離だからと楽観視し、雪の中を徒歩で出かけるのはとても危険となります。
天候が急変し、吹雪になることは日常茶飯事です。
そこで、徒歩15分圏の位置にスーパーやコンビニなど立ち寄るべきお店や施設が、そもそも存在しなければ、こうしたリスクも無くなるからです。

ここから先は

1,365字 / 6画像

¥ 100

移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。