絶好調ワークマンの決算にみる死角
どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントに絞って説明していきます。
ついでに株価の予測もしていきます。
今日見ていく企業は機能性アパレルブランドとして、絶好調の株式会社ワークマンです。
今日こんなニュースがありました。
作業着大手ワークマンの株価の16日の終値が、前日比330円高の1万90円をつけた。上場来高値で初めて1万円の大台に乗った。好業績を背景に年始の3580円から2.8倍に急騰。時価総額は8258億円に達し、上場するジャスダックではマクドナルド(6993億円)を抜いて首位を走る。また上場する小売業全体の中でも「無印良品」の良品計画(7109億円)、ファッションEC最大手のZOZO(6497億円)などを上回る7位につけている。
凄い株価ですね、市場の大きな期待が見て取れます。
今日の面白ポイント:在庫の大きな変化には注意
まずは、こちらの資料をご覧ください。
単純に絶好調ですね、小売り業でこれだけの成長をしている企業はそうそうお目にかかる事はありません、過熱感は否めませんが株式市場の期待もうなずけますね。
続いてこちらの資料をご覧ください
現金預金が大きく減って、商品が増えていますね。(ちなみに商品とは在庫の事です)
つまり、どんどん商品を作りまくっているわけですね。
もちろん売り上げが急拡大していますからそれは当然のことです。
しかしひとつ前の資料の通り、売り上げは30%の増加であるのに対して、在庫は80%増加しているわけですね。
そこから何が想像出来るでしょうか?
あまりの人気のため在庫切れに対応して、とにかく急ピッチで数を作りまくっていると考えられるのではないでしょうか。
さてここで疑問が生まれてきます。
在庫管理のオペレーション出来ているのだろうか?
例えば在庫管理のオペレーションが非常に優秀なユニクロなどは、売り上げの20%弱といった具合です。
それに対してワークマンは、30%超となっているのですね。
これは過剰在庫の可能性が考えられますよね、現場で在庫管理のオペレーションが上手く機能していない可能性があります。
今はとにかく作りまくて商品を届けるという事しかできていないのではないでしょうか?
さて、ではブームはいつ終わるでしょうか?
大体の商品のブームが終わるのはみんなの手に安定して商品がいきわたるようになった時です。
既に過剰在庫気味の数値にあるワークマンのブーム的な流行はそろそろ終わりを迎えるかもしれません。
そうなったときには、今ある在庫が業績に悪影響を及ぼします。
ワークマンの未来予測!!
これから1,2年以内にブームが過ぎ一時的に業績が伸び悩む可能性があります。
しかし財務体質が非常に良好ですから、その間に在庫管理等その後の拡大のための改善を図るだけの余裕があるのではないかと思います。
売っている商品も、作業着製作の強みを生かした非常に機能性の高い商品を提供できるわけですから、ブーム的な流行りが去った後にも安定して売れ続ける可能性は高いのではないでしょうか?
じゃあ株価は?
PBR、PER等を見ても既に過熱感はありますから1、2年以内に一度業績の伸び悩みを受け大幅な下落をすることを予想します。
しかしその後は、社内の生産体制を整備して収益をしっかり出しながら緩やかな成長を続けると予想します。
今後はぜひ在庫の水準に注目してみてください!!