AI企業HEROZの決算に見る僕らの未来と適正株価
どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントに絞って説明していきます。
今日みていくのは、AI企業HEROZ株式会社です。
どんな企業なのかご存じない方も多いと思いますので説明していきたいと思います。
まずは、こちらの資料をご覧ください。
資料のBtoCの売上高のメインは将棋ウォーズという将棋アプリです。
ちなみに、この将棋アプリが他と大きく違うのは、ディープラーニングを活用した棋神という将棋のAIが、アプリ内で活用できるという点です。
この棋神はプロでも勝てないと言われているほど強いです、ディープラーニング凄いですね
そしてBtoBの部分は次の資料をご覧ください
つまり、将棋で作ったAIのモデルを利用して他のビジネスに横展開しているという事です。
具体的にAIを使ってどのようなサービスを提供しているのでしょうか?
様々な分野でサービスを提供していることが分かりますね。
そもそもディープラーニングって何?
私が効いた説明で非常に分かりやすかった言葉があるので、そちらをお借りして説明してみようと思います。ちなみに日本におけるディープラーニング第一人者である、東大松尾豊先生の言葉です。
「ディープラーニングは深い最小二乗法である」
最小二乗法とは統計学で近似線を引くときに使ったりするやつです。(説明はこちら)
単純なイメージをいうと、ディープラーニングは膨大かつ複雑な計算をもとにした人智を超えた統計学って感じです。
つまり、統計的推論で出来ることはAIにも出来るのということですね。
これから人間にクリエイティビティーが必要といわれている理由は、統計的ではない新しいものはAIに作る事が出来ないからなんですね。
AIは外れ値を取ることが出来ないんですね。
さて、このHEROZという会社の時価総額はなんと850億円です。
最初の資料の通り売上高はまだ13億円しかない会社なのにですよ。
どうしてこんな時価総額になるのでしょうか?
それは市場が大きく成長していくと予想されているからです。
伸びている業界にいると、市場の成長とともに市場価値が上がるので、個人のキャリアプランを考える上でも大切ですね。
とはいえ、適正な株価かどうかはどうやったら分かるの?て感じですよねそこで今日は株価を考える手法を一つ紹介したいと思います。
面白ポイント:ディスカウントキャッシュフロー法
ディスカウントキャッシュフロー法をざっくり説明すると
会社の価値=会社の今の売却価値+その後5年分の儲けとかで計算します。(この説明は不十分かつ不適切なので詳しくはこちら)
ちなみに株式投資でこの方法を使うのはある程度会社の業績が安定してからがいいですね。
なのでHEROZで今の業績で使うのは妥当ではありません、しかしどの程度の利益を出せる会社として安定すれば今の株価が妥当なのかどうかを判断する材料にはなるわけです。
では、2025年を基準としてどの程度で安定すると仮定すると今の株価になるでしょうか。
ざっくり計算すると大体800億÷5年=160億
つまり2025年には年間160億程度の利益を出せる会社になっていれば現在の株価が妥当だと考えられるわけです。
市場は先ほどの資料によると2025年までには約12倍になるわけです、今の利益が年間3~4億、つまり市場と同程度の成長では利益は40億から50億程度なので2025年時点では株価は割高になってしまいますね。
つまり市場の3倍程度の成長をしていかないといけないわけです。
ここでもう一度先ほどの資料を見てみましょう。
実は今は市場の5倍成長しているようのでなので、この成長を続けていけばまだまだ株価は上を見れるという事です。
今後は、ぜひ市場成長と比べてどの程度成長しているかに注目です!!