1000円カットと美容室の違いを決算から考えてみる(QBネットHD・アルテサロンHD)
カレーがうまい事は周知の事実と思いますが、数か月に1回その想像をはるかに超えてくることがあります。
今日がそれです。
さて、このコロナ禍で美容業界というのがどうなっているのか気になっている、という事で美容業界がどうなっているのか見ていっています。
そんな中で今回はちょっと違った話として、決算を取り上げたAshなどの美容室の運営をしているアルテサロンHDとQBハウスをやっているQBネットHDと違いについて見ていこうかと思います。
事業内容としてはQBハウスは1人10分の1000円カット(今は値上げして1200円)を中心としていて、Ashを運営しているアルテは普通の美容室をメインとしています。
普通の美容室という表現をしてしまう表現力のなさには絶望しますが言いたいことは察してください。
同じく散髪の事業を行っている2社ですが1000円カットと美容室でどういった違いがあるのかを見ていこうという回です。
という事で早速両社の大まかな業績について見ていきましょう。
最近はコロナの影響で業績が安定していないので、今回はどんな違いがあるのかという事にだけ注目するために2019年度の業績を見ていきます。
ちなみに数字の単位は何も記載がなければ百万円単位です。
ちなみに時価総額という事でいうとアルテが58億円に対して、QBは240億円と4倍以上の差がついています。
それでは業績です。
売上高はアルテが85億円、QBが208億円と規模にも大きな差があります。
ちなみに創業はアルテが1988年、QBが1995年ですからQBの方が創業は遅くより早く拡大をしてきたことが分かります。
ではどうしてQBの方が成長が早かったのかというと、それはやはり1000円カットという低価格と、10分という短時間の圧倒的な差別化にあります。
今でこそ他でも1000円カットはありますが、それまではその差別化は圧倒的ですよね。
なのでブルーオーシャン戦略の代名詞として使われることもあるのがこのQBハウスです。
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