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【赤いきつねCM】些細なことで炎上してると言うのは簡単だが
赤いきつねのCMの件
赤いきつねのCMが炎上しているということで、物議を醸しています。
緑のたぬき(男性ver)はこちら。
いくつかのSNSを覗いた限りでは、このCMに対する批判の声より「なんでこれが性的だと批判されるの?」という疑問の声の方が目立っている印象です。
私自身、この動画を見て「指摘されれば確かに、わずかに『気持ち悪さ』みたいなのは感じるかもしれないな」と思いました。
赤いきつねの女性を男性に置きかえて考えてみると、その気持ち悪さはより際立つ気がします。
その気持ち悪さというのは、頬を赤らめているからとか、リアリティがないからとか、そういったものよりもっと原始的なものです。
人間の食事の姿は基本的にキモイ。
特に同性はキモイ。
「私がキモイと思うからキモイんだよ!」ということ自体は個人の感想なので、それはそれで別にいいのではないでしょうか。
アニメだからそれだけでキモイって人も一定数いると思います。
ただ、それは個人の感性の問題なのか、フェミニズムの問題なのかというのは線引きが難しいところではあると思います。
問題はリアリティの無さなのか?
男性(緑のたぬき)の方はリアリティがあり、女性(赤いきつね)の方はリアリティがないという批判もあります。
私は両者の動画を比較して、リアリティに関してはそこまで差がないと感じました。
女性(赤いきつね)側にのみリアリティがないからキモイ、という批判はちょっと的外れという印象です。
CMはリアルであれば良いというものではありません。
大抵の人は「CMなんて早く終わらないかな」とボーっと眺めているのではないでしょうか。
一つのCMをじっくり鑑賞して、リアリティがないから批判するというのはちょっとズレている気がします。
CMだからダメなのか?
より多くの人の目に留まるCMでやるな、ゾーニングされた中でやれという批判もあります。
それは確かにそのとおりだと思います。
たくさんの人が目に留めるCMという場では、女性が頬を赤らめる、涙目の表現などが「不自然だ」「狙ってやってる」などと言われしまうは仕方ないことかもしれません。
くだらないこと、些細なことで炎上してると叩くのは簡単だが
最近のCMや広告などは、些細なことで炎上しやすいと感じている人は少なくないと思います。
くだらないこと、些細なことで炎上していると叩くのは簡単ですが、それでは分断が起こるだけです。
「些細なことで炎上する時代だから気をつけなければいけない」というよりも、「不快に感じるひとがいるという事実を受け止めなければいけない」というように考え続けていきたいテーマです。