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宇宙業界ニュースまとめ 【2023/8/6〜12】

こんにちは。飯塚清太です。

宇宙業界が目まぐるしく変化しており、日々最新のニュースから動向を把握することは必須だと感じている今日この頃です。

ニュースが多い週は自分への備忘録も兼ねて、ニュースのまとめを作成しようと思います。

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それでは、2023/8/6〜12のニュースを振り返りましょう。



🇯🇵 日本宇宙業界のニュース

Pale Blue 延世大学にスラスターを供給する契約を締結

日本のスタートアップ「Pale Blue」は、韓国の延世大学に水蒸気スラスターを供給する契約を締結。

この契約により、インドやタイをはじめとするアジアの国々との協力関係を深化。これらのキューブサットは、光通信デモを含む編隊飛行の実験のために設計。

Interstellar Technologies Zeroロケットの打上げに向けてStatic fire試験を計画

Interstellar TechnologiesがZeroロケットの打上げに向けてStatic fire試験を計画。

Zeroは1トンのペイロードを低軌道に運ぶことができ、国内外の小型衛星のニーズに対応。主にアジア、オーストラリア、ニュージーランドの小型衛星をターゲットにする。


👩‍🚀 有人宇宙開発に関するニュース

ISSの運用延長には技術・予算の課題が

国際宇宙ステーションの運用は2030年まで確定。

しかし、技術的・予算的な課題が存在。 NASAとカナダ、ヨーロッパ、日本のパートナーはこの計画を支持。ロスコスモス(ロシア宇宙局)は2028年までの運用を確約。

NASA 商業宇宙飛行士ミッションにAxiom Spaceを選定

NASAが2024年の商業宇宙飛行士ミッション第4弾としてAxiom Spaceを選定。

SpaceXのCrew Dragonを使用し、ISSに2週間ドッキング予定。Axiomの将来的な宇宙ステーション構築に向けたステップ。

NASA 商業ステーションへの移行の具体案は模索中

NASAと産業関係者は、2020年代末に国際宇宙ステーションから商業ステーションへの移行計画を進めているが、具体的な方法はまだ議論中。

NASAはパートナーからの意見を収集中で、移行期間には約2年を予定。

AirbusとXenesisがISSでブロードバンドデータダウンリンクを提供予定

AirbusとXenesisがISS上のBartolomeoプラットフォームでブロードバンドデータダウンリンクを提供予定。

2025年第2四半期にXenesisの通信サービスが開始される見込み。光通信技術が強化され、データ転送の高速化を目指す。

Virgin Galactic 8月10日に初の民間宇宙飛行を達成

Virgin Galacticが8月10日に初の民間宇宙飛行を実施し、20年前からチケットを販売して以来の大きなステップを達成。

初めてのスペースツアー客を乗せたこのフライトは、2005年に$200,000でチケットを購入して以来待ち続けていたジョン・グッドウィン氏や、非営利団体のコンテストで席を勝ち取った母娘、ケイシャ・シャハフとアナスタシア・メイヤーズを搭乗して実施された。

今後、Virgin Galacticは月1回のペースでのフライトを予定しているとのこと。


🚀 宇宙輸送に関するニュース

National Reconnaissance Office Firefly Aerospace & Xtentiとのミッション契約を発表

National Reconnaissance Officeは、Firefly AerospaceとXtentiとのミッション契約を発表。

2024年にFirefly Alphaで複数の軌道上デモを予定。両CEOは、迅速な打ち上げ・展開能力を強調。

NASA Artemis3 ミッションスコープの変更も

NASAはArtemis 3のミッションスコープの変更の可能性を示唆。

主要ハードウェアの大幅な遅延が生じる場合、他のミッションへの切り替えを検討。SpaceXのStarshipの進捗に関する懸念も。今のところ、2025年12月に打上げ予定。

Ariane 6の初飛行が2024年に延期

ヨーロッパの新型ロケットAriane 6の初飛行が2024年に延期。原因は技術的問題やCOVID-19、設計変更等。

現在、ヨーロッパは宇宙への独立アクセスができない状況。ArianespaceとESAは詳細を後日発表予定。

中国のIAMCASとCAS Spaceが連携し、毎年7つの衛星を打上げる"Innovation X Scientific Flight"を開始

中国のIAMCASとCAS Spaceが連携し、Lijian-1ロケットを使って毎年7つの衛星を打上げる"Innovation X Scientific Flight"を開始。

宇宙科学と新技術の実験を低コストで行うためのもので、国際的に新しい科学的ペイロードの参加を募集中。

中国のギャラクティックエナジー 初の海上からの打上げを予定

中国の商業ロケット会社、ギャラクティックエナジーは、7回の打上げすべてが成功し、初の海上からの打上げを予定。

最近の打上げには、地球観測やエコロジー、通信技術向けの複数の衛星を搭載。同社は、8月20日から月末までの間に、山東省の海洋からの打上げを目指す。

SpaceX Starlink衛星22基を打上げ、Falcon 9ロケットは無事に海上のドローン船に着陸

8月11日、SpaceXがStarlinkインターネット衛星22基を打上げ、Falcon 9ロケットは無事に海上のドローン船に着陸。

このロケットの9回目の打上げ・着陸となった。

SpaceX ライドシェアミッション「Bandwagon」を開始

SpaceXは、Falcon 9ロケットで中緯度軌道を目指す顧客向けの新しいライドシェアミッション「Bandwagon」を開始。

これは、既存のTransporterミッションを補完するもので、高度550〜605km、軌道傾斜角約45度でペイロードを運ぶ予定。

現在、4つのBandwagonミッションが2024年と2025年に予定されている。SpaceXは、ライドシェアプログラムを通じて、地球観測などの用途で高い需要がある太陽同期軌道に664の宇宙機を運んできた。ペイロード1kgあたり$5,500でサービスを提供しているが、毎年$500上昇している。


🛰️ 人工衛星に関するニュース

LeoStellaが新型衛星モデルを発表

LeoStellaが新型衛星LS300を発表。

10mサイズで、前モデルのLS200の2倍の質量。電力供給はLS200の25倍。 LeoStella CEOはSDA契約獲得に最適と語る。

Benchmark Space Systems 新たな衛星向けサービス展開

Benchmark Space Systemsが自動車のドライバーアシスタンスのような衛星向けサービスを展開。

SmartAIMは、衛星オペレーターに自動航行を可能にするソフトウェア。この新技術は衛星の位置維持、衝突回避などをサポート。

NASAのTROPICSミッション ハリケーンを監視

5月に打上げられた4基のキューブサットが、大西洋のハリケーンシーズンの監視を支援する。

NASAのTROPICSミッションのためのキューブサットは、熱帯低気圧の温度と湿度データを収集するためのマイクロ波放射計をテスト中。

Momentusが新しい衛星バスを提供

Momentusが新しい衛星バスM-1000を商業・政府向けに提供開始。

多くの顧客がサービスとしてではなく、バスそのものを所有したいとの声が。350kg~800kgのペイロードに対応。カスタマイズ可能なモジュラーアプローチを採用。

Amazon Kuiperのプロトタイプを今年秋に打上げ予定

Amazonは、ULAのAtlas 5でProject Kuiperのプロトタイプを今年秋に打上げる計画。

同社は3,236基の低軌道ブロードバンド衛星群のうち半分を2026年7月までに、残りを3年後までに打上げる。

NanoAvionicsのNinjaSat 今秋打上げ予定

NanoAvionicsが開発したNinjaSatは、今秋SpaceXのFalcon 9で打上げ予定。

理化学研究所のペイロードと統合し、ブラックホールと中性子星のX線を研究。 2年間のLEOでの観察が目標。Scorpius X-1などのX線オブジェクトが研究対象。

Lockheed Martin 宇宙軍衛星の詳細設計審査を通過

ロッキード・マーチンが米宇宙軍向け新通信衛星の詳細設計審査(CDR)を通過。

2022年に7億ドル契約で42基の衛星を契約。合計126基を2024年末までに打上げ予定。 既存のTranche0は8月末にSpaceXで打上げる。

Busekホールスタスタ 100台以上運用中

Busek社は、OneWeb衛星に搭載された100台以上のBHT-350ホールスラスタが軌道上で稼働していると発表。

ウクライナ戦争後、ロシアのFakelからの供給が停止し、Busekが生産を拡大。今年初めには、80のOneWeb衛星でのスラスタが運用されたことを公表。

ExoTerra Resource 初のHalo Hall-effect スラスターを軌道上でデモ

ExoTerra ResourceがDARPA Blackjack衛星で初のHalo Hall-effectスラスターを軌道上でデモ。

ExoTerraはAces衛星のための推進システムをカスタム製造。 ExoTerraの創設は2011年。小型衛星の電気推進を設計・製造・試験する。

GHGSat Spire Globalへ4基の16Uキューブサットを発注

GHGSatは、温室効果ガスの監視を拡大するために、2024年以降の打ち上げを目指してSpire Globalから4基の16Uキューブサットを注文。

これにより監視の頻度とカバレッジが向上。

上海市政府がブロードバンド衛星プロジェクト「G60 Starlink」を支持

上海市政府がブロードバンド衛星プロジェクト「G60 Starlink」を支持。 初期段階で1,296機の衛星を予定。

これは中国の国家プロジェクト「Guowang」とは別のプロジェクト。詳細や開始時期は未定。

Starfish Space 衛星ガイダンスソフトウェアの開発を進める

Starfish Spaceは、米空軍のAFWERX技術アクセラレータから$1.8百万ドルを確保し、衛星ガイダンスソフトウェアの開発を進める。

しかし、Otter Pupが事故により計画とは異なる展開を余儀なくされ、ミッションは予定通り進まない可能性が高まっている。

True Anomaly 打上げ予定の監視衛星にRedwireのナビゲーション・センサーカメラを搭載

デンバーのスタートアップTrue Anomalyは、来年打上げ予定の2つの監視衛星にRedwireのナビゲーション・センサーカメラを搭載。

この衛星は、非協力的な物体を追跡し、近接写真を撮影するJackalという小型衛星。2024年初めに打上げ予定。

BlackSky Electronで次世代画像衛星を5回打上げる契約を締結

BlackSkyがRocket LabのElectronロケットで次世代画像衛星を5回打上げる契約を締結。

2024年からニュージーランドの発射施設で開始。Gen-3衛星は35cmの解像度。Rocket Labは再利用ロケットの開発も進行中。

Vyoma 宇宙デブリ監視の衛星2機をブルガリアのEnduroSatから調達

ドイツのVyomaは、宇宙デブリ監視のための2機の試験衛星をブルガリアのEnduroSatから調達。 2024年末に低軌道への打上げ予定。

最終的に1cmの物体まで追跡を目指す。Vyomaは2026年までに12機の衛星群を計画。

Lynk Globalがクック諸島で直接デバイス通信サービスを開始

Lynk Globalがクック諸島のVodafoneネットワークで直接デバイス通信サービスを開始。

現在3つの衛星で運用中、今年の秋にさらに3つを追加予定。最終目標はクック諸島全域のカバー。

ドイツのDCubed 宇宙での製造デモを予定

ドイツのDCubedが、宇宙での製造デモを予定。 ISSの3Dプリンタとは異なり、小型衛星での部品製造は未実証。

2023年Q4に、イタリアのD-Orbitと協力してデモを実施。DCubedは30cmトラス構造の製造技術を展開し、宇宙探査や宇宙の大型構造にとってキーとなる。

NASAの月探査ミッション Lunar Flashlight 月の軌道投入失敗

NASAの月探査ミッション「Lunar Flashlight」は、スラスターの推進剤ラインが不純物で詰まったため、月の軌道に入ることができなかった。

推進システムは短期間で設計・統合・テストされたため、問題の予防が難しかったとしている。

Scout SpaceとSLAB US Space Forceから$1.5Mの契約を獲得

スタートアップのScout Spaceとスタンフォード大学のSLABが、宇宙物体の特性を詳しく調査するために、US Space Forceから$1.5Mの契約を獲得したと10日に発表。

Scoutは2019年に設立され、軌道上のナビゲーション・トラッキング技術の開発を進めている。SpaceWERXが主導するOrbital Primeプロジェクトの一環として、宇宙デブリ除去や宇宙サービス技術の開発を目指している。
SLABは、宇宙ミッションでの自動航行技術の開発に取り組んでいる。

Viasat 宇宙から直接消費者デバイスに接続する方法を模索

Viasatが新たに取得したInmarsatのLバンドスペクトラムを活用し、宇宙から直接消費者デバイスに接続する方法を模索。

GEOとLEOの衛星を利用した直接デバイスへのサービス市場が拡大中。CEO Dankberg氏は、市場の成長とともに、さらに多くのカスタムモバイル端末の需要が高まると述べている。

ViaSat-3 Americas不具合対策を延期

Viasatは、ViaSat-3 Americasのアンテナに問題があるにもかかわらず、期待するキャパシティを得られる可能性があるため、対策を延期しているとCEOのMark Dankbergが述べた。

代替案として新しい衛星の製造や他の運営者からのキャパシティの取得が検討されている。 アンテナの供給元はNorthrop GrummanのAstro Aerospaceであるとされる。会社の収益は前年同期に比べて36%増の7億8000万ドル。

ロシア 月探査プログラムLuna-25を打上げ

ロシアは1976年以来初めての月探査プログラムを再開し、Luna-25ミッションを打上げた。

このミッションは、月の南極地域に着陸し、最低でも1年間の活動を予定。ロシアの月探査は、近年の政治的な困難にも関わらず、プーチン大統領の支持を受けて進行中。

NASAのParker Solar Probe 太陽に前例のない距離まで接近中

NASAのParker Solar Probeは、太陽に前例のない距離まで接近中。

2021年には太陽から8.3百万kmの距離まで近づき、今後は更に接近予定。このミッションの一環として、金星の重力を利用して太陽の軌道を狭める技術が繰り返し使用されてる。

Telesat Thales Alenia SpaceからMDAの小型衛星に切り替えることでコスト削減

Telesatは、Thales Alenia Spaceの生産遅延を受けてMDAの小型衛星に切り替えることで20億ドルのコスト削減を果たし、低地球軌道(LEO)ブロードバンドネットワークの計画を進める資金を確保。

MDAは、21億カナダドル(16億ドル)の契約の下、2026年半ばに開始される予定のTelesatのLightspeedコンステレーションのために198の衛星を製造している。 これらの衛星は、MDAが下請けとして供給する予定だったアナログ端末の代わりにデジタルビーム形成アレイアンテナを使用することで、以前のバージョンよりも75%小型化されるが、同じ性能を持つ。

総コストは約35億ドルで、156の衛星、打ち上げ、地上システム、ユーザーターミナル技術などのその他の費用を含む。このうち16億ドルはTelesatの持分によって、20億ドルはカナダの連邦と州の資金調達によって賄われる予定。

Space Development Agency(SDA) 低軌道に小さな衛星のグループを作る計画を推進中

ペンタゴンは長い間、高軌道に大型衛星を配置してきた。 しかし、Space Development Agency(SDA)は、新しいアイデアで低軌道に小さな衛星のグループを作る計画を推進中。

SDAは、多くの異なる企業から衛星を購入し、これらの衛星が互いに上手く連携するよう計画。これは宇宙産業にとって新しい取り組みで、多くの専門家がその動きに注目している。


その他のニュース

Rocket Factory Augsburg(RFA) 追加資金確保

Rocket Factory Augsburg(RFA)は、スコットランドのSaxaVordからの初打上げを目指し、KKRから€30Mの投資を確保。

2024年Q2の打上げを予定。 KKRはドイツのOHBにも出資。RFAは低コストで柔軟な打上げサービスを提供を目指す。

Astra Space 資金難に直面

Astra Spaceは資金難のため、四分の一の従業員を解雇し、Rocket 4の開発からAstra Spacecraft Engineの生産へ50人を再配置。

商業打上げの成功は初期テストとリソース配分に依存。宇宙産業のスタートアップは最近の投資環境で財務上の難しさに直面。

KSAT 自動化Kaバンド地上局ネットワークを発表

Kongsberg Satellite Servicesが自動化されたKaバンド地上ネットワークを発表。

KSATlite Kaバンドネットワークは、高速データ転送が必要な地球観測や通信などのデータ集約的なアプリケーションをサポート。世界中の6か所に三重バンドのアンテナを設置予定。

Dish NetworkとEchoStarが合併予定

Dish NetworkとEchoStarが合併予定。Dishの株主が合併後のグループの69%を、EchoStarの投資家が残りを所有。

合併により、技術やリソースを組み合わせ、より幅広い接続サービスを提供する計画。EchoStarのCEO、Hamid Akhavanが合併後のCEO。

NOAAがリモートセンシング衛星ライセンス制限を緩和

NOAAが多くの企業のリモートセンシング衛星ライセンス制限を緩和。

2020年設定の一時制限を解除。 Umbra社等が高解像度画像を提供開始。米国のリモートセンシングの国際競争力が向上。

米国が中国のリモートセンシング能力に関するレポートを要請

米国が中国のリモートセンシング能力に関するレポートを要請。9月8日まで提案受付中。

中国が米国先端センサー企業に投資しているか、また軍事目的での使用状況を特定・評価を目指す。

Exotrail 2つの米国子会社を設立

フランスのExotrailが、アメリカの顧客数増加に応えるために2つの米国子会社を設立。

Exotrailの製品は、宇宙用の電気推進システムやミッションデザイン、運用ソフトウェアなど。2024年末までに米国での生産を開始する計画。

NRO(National Reconnaissance Office) 先進衛星技術を開発するパートナーとの連携を強化

米国のNRO(National Reconnaissance Office)は、先進衛星技術を開発するパートナーとの連携を強化。

放射線耐性のマイクロエレクトロニクスへの投資等、破壊的イノベーションを探求。NROの衛星の数は、今後10年で4倍に増加予定。

太陽から2回の大きなフレアが放出され、ラジオやナビ信号に影響発生

直近3日以内に太陽から2回の大きなフレアが放出され、北米のラジオやナビ信号に影響が発生。

これらのフレアは太陽の特定の部分から放出され、地球の大気と相互作用して通信に問題を生じる。次の数日でさらなるフレア放出が予測されている。

アメリカの偵察局や宇宙軍が商業衛星業者との情報共有協定を締結

アメリカの偵察局や宇宙軍が商業衛星業者との情報共有協定を締結。 宇宙資産の脅威に対し、迅速対応が可能となる。

ロシアのウクライナ侵攻後、商業衛星利用増。協定は資産保護の“初のステップ”。

Dish Network 米国での固定ブロードバンド利用の許可を求める

Dish NetworkはStarlinkとの干渉を受け、12 GHz帯での移動通信計画が拒否された後、米国での固定ブロードバンド利用の許可を求めている。

一方、5Gの普及を支援する団体がFCCに周波数の開放を求めている。

米宇宙軍 さらなる輸送手段を模索

2020年、United Launch AllianceとSpaceXが米国の国家安全保障打上げサービスとして選ばれ、新しい宇宙アクセス時代が始まった。

宇宙軍は今、2社だけに依存することに慎重。商業ロケットの競争が増加している中、新たな取り組みが求められている。

NASAとそのパートナー 火星でのサンプル収集後に地球へ送るためのMars Ascent Vehicle (MAV)を開発

NASAとそのパートナーが、火星でのサンプル収集後に地球へ送るためのMars Ascent Vehicle (MAV) を開発中。

このMAVは火星からの史上初のロケット発射を試みる計画。 しかし、米国議会からの予算拡大に関する疑問が持たれている。

特許庁の広報誌「とっきょ」第57号 宇宙産業に関する知的財産活動の特集

特許庁の広報誌「とっきょ」第57号では、宇宙産業に関する知的財産活動を特集しています。

1. JAXAは知的財産(知財)への取り組みを強化しており、その知財戦略について佐野久氏がインタビューに答えています。
2. 宇宙業界で活躍するアクセルスペースとアストロスケールのキーパーソンが、新時代の宇宙産業とその知財戦略について語っています。

Globalstar 四半期売上が大幅増

Appleの緊急SOSアプリを支えるGlobalstarの四半期売上が前年比50%増。$55Mの収益の半分はApple関連。

IoT事業の成長が見込まれ、2023年末までに双方向サービス開始を目指す。AppleはGlobalstarの新しい衛星17基を支援。

Lockheed Martin 新工場を開設

Lockheed Martinは、デンバー近くのWatertonキャンパスに新しい小型衛星製造工場を開設。年間180台の小型衛星の生産能力を持つ。

米国宇宙軍プロジェクトの衛星を製造予定。業界全体で、大型衛星から小型衛星へのシフトがトレンド。

Frontgrade TechnologiesがAethercommを買収

Frontgrade Technologiesが高出力アンプモジュールとスイッチの製造業者Aethercommを買収。

この買収により、FrontgradeはRFのアンプ部分を手に入れ、より一体化されたソリューションを顧客に提供できるようになる。

Space Development Agency 新衛星試験施設の建設を計画

Space Development Agency(SDA)がNorth DakotaのGrand Forksに新しい衛星試験施設の建設を計画。

2026年に25,000平方フィートの施設が完成予定。建設・運営はGeneral Dynamics Mission Systems主導のチームが担当。


まとめ

2023年8月6日から12日までの間、米国では「Small Satellite Conference」が開催され、宇宙業界では多岐にわたる情報が飛び交いました。

このカンファレンスでは、単に一つの専門領域に留まらず、輸送、衛星、探査といった多様なカテゴリで革新的な発表がなされていました。また、日本からも注目すべきニュースが数多く公表され、その進歩に喜びを感じています。

今後、宇宙産業の最新動向に常に目を光らせつつ、私たちの主要事業である軌道上サービスの発展に注力してまいります!


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