「カオハガン島に住みたい」(2024年カオハガン島ツアー)
※2024年4月2日に投稿した僕のSNSの記事を転載しています
カオハガン島ツアーも最終日。毎日の朝陽や夕陽、星空、美味しいご飯、そして幸せそうな人々とお別れしなければいけないと悲しくなります。島滞在の4日間はあっという間でしたが、この中での子どもたちの変化は大きかったように思えます。
「〜すべき」から解放された子どもたちは最初、日本の生活の中では時間がなくてできなかったことを、時間を贅沢に使いながらしていたようでした。ぼーっとしたり、二度寝したり、海を飽きるまで眺めていたり、一人で時間を過ごす子も多くいました。
興味深いのは、その「〜すべき」から解放された後の「脱力モード」が終着点ではないこと。ツアーの後半になって、参加者の関係が深まり(つまり仲良くなって)、暇な時間が多くあると、今度は心の奥に隠れた「〜したい」が出てきてました。
「腕相撲大会やろうよ」
「夕飯をもう一品増やしたいからカニを獲らない?」
「カオハガン島に関する絵本を作りたいから、ひまりに絵を描いてほしい」
「みんなでカヤックに乗って最後の思い出を作ろう」
自分の提案が拒否されない安心感と、誰かの提案に自分が強制されない自由があること。そして島の全てを受け入れてくれる雰囲気も後押ししてくれていると思います。子どもたちが、安心して自分の「〜したい」を仲間に共有し、協働しようとしている姿が一気に増えました。
最終日の朝ごはんで「次、みんなでカオハガン島に来た時はさ」「俺、カオハガン島に住みたい」と自然に話す子どもたちを見ていると、このツアーも大成功に終わりそうな予感しかしません。観光をしない、イベントも行わない、特別なことはしないで島の生活を島民と一緒にするだけのスタツアだけれど、子どもたちはカオハガン島のことが大好きになって、参加者6人の絆が強くなりました。そんなツアーも今日でおしまいです。
来年も3月後半にツアーを予定しているのですが、ほぼ同じプログラムで大人向けのカオハガン島ツアーも同時期に開催しようと思ってます。詳細を知りたい方はぜひご連絡ください。