本当の中東和平とニセの中東和平
バーレーンがイスラエルとの国交正常化を発表しました。
今回も仲介したのは米トランプ大統領です。
UAEがイスラエルとの国交正常化を発表してから、まだ一月もたたないうちに、再び朗報です。
こちら(イスラエルとUAEの国交正常化が「ものすごくいいこと」である理由 )に記したように、中東は「本当の和平」に向かって進んでいると言えます。
「本当の中東和平」とは、イスラエルとアラブ諸国との対立が解消され、外交、経済関係が構築され、地域の安定化が進むことです。
中東和平というと、通常はパレスチナ問題を指し、「イスラエルと将来の独立したパレスチナ国家が平和かつ安全に共存する二国家解決」が望ましいとされてきました。
「戦争だらけの中東→二国家解決→中東和平」
というのが描かれてきたシナリオです。
そして現在中東で進められているのは、
「戦争だらけの中東→中東和平」
というプロセスです。真ん中を省略することにしたのです。
なぜかというと、真ん中、つまり「二国家解決」は、実は「ニセの中東和平」しかもたらさないのではないかとみんなが薄々感じてきたことを、アラブ諸国が正面から受け止めることにしたからです。
では「ニセの中東和平」とは何でしょうか?それは、
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