日本がウクライナとロシアを仲介すべき！と主張するあっち系の怪

ロシアのウクライナ侵攻が1ヶ月を超えて続く中、日本ではなぜか「日本こそがウクライナとロシアを仲介すべきだ！」と主張する人々がわらわらと出現してきました。

まずはこちら、田中均氏。

核汚染の脅威を訴えるゼレンスキー演説を聞きながら考えた。地上の戦況が進まないと停戦にはなるまい。人道悲劇を前に第三者が役割を果たす必要。それはトルコやイスラエルではなく、日本ではないか。G7の中で唯一直接軍事支援をせず、ロシアとも一定の関係を維持してきた日本は外交を試みるべきだ。

— 田中 均 (Hitoshi Tanaka) (@TanakaDiplomat) March 23, 2022

この人、アカウントに@TanakaDiplomatとありますねえ。プロフィールには「元外務審議官/ (株)日本総研 国際戦略研究所理事長」とある。ご自身の外交官としての経歴によほどプライドをお持ちのようです。そして日本総研といえば、あっち系の大ボスでサンデーモーニング常連の寺島氏のところですねえ。

しかしいくら立派な肩書きをお持ちでも、おかしいもんはおかしい。

「G7の中で唯一直接軍事支援をせず、ロシアとも一定の関係を維持してきた」ことと、日本が仲介役として適任か、そしてそんなことできるのか、ということの間には、因果関係も相関関係も全くない。

それにロシアはもう、日本を非友好国として認定しているわけです。そもそもロシアは日本の領土を占拠している。客観的には日本というのは、