在仏日本人に対するアシッドアタック

パリで日本人が強酸を顔にかけられる事件が発生し、在フランス日本大使館が、次のような注意喚起を行っています。

1　在留邦人から当館に報告された被害のうち、パリ市内において、以下のような強酸性の液体を利用した傷害事件が発生したため、被害者のご了承を得てお知らせします。
（１）2月10日（水）夕刻、パリ17区の公共空間において、邦人被害者が友人と３人でいたところ、フードをかぶり下を向いて歩いてきた３人組（男女の別不明）からいきなり顔に向けて液体をかけられた。
（２）不審なグループだったため注意していたが、グループのうち一人が液体の入ったボトル（工具店などで普通に購入できるもの）を取り出した瞬間、危険を察知し、手で顔をガードした。幸いにして顔には液体がかからなかったが、掌に火傷を負った。
（３）すぐにその場から避難した後、医者の診断を受けたところ、火傷は塩酸によるものであることが判明した。仮に顔（特に目など）にかかっていた場合、失明など取り返しのつかない事案に発展していた可能性があった。

アシッドアタックというのは、主に男が女に対し、外見を損なわせたり失明させたりするために、硫酸や硝酸などの強酸を顔に浴びせかける攻撃のことです。

バングラデシュやインド、パキスタン、アフガニスタンなどの南アジアやイランなどの中東地域、及びそれら諸国出身の移民の多いイギリスなどでも多発しており、その数は年間数千件にのぼるとされます。

フランスもそうした移民が多い国のひとつです。

アシッドアタックは世界で多発しているとはいえ、日本人がその被害にあったという事件は、私個人としてはおそらく初めて聞いたのではないかと思います。

なぜ女の顔に強酸をかけるなどという行為をするかというと、