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イスラエルの多様性内閣を否定するメディアの恣意性

イスラエルで新しい内閣が承認されました。

12年間首相をつとめたネタニヤフが退陣、新しく首相になったのは「ヤミナ」という政党の党首であるベネットです。

新しい政府は8つの政党の連立で成り立っています。

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右派、左派、中道が組み込まれているだけでなく、この中にはラアムというムスリム同胞団系のアラブ人政党も含まれています。

ムスリム同胞団というのは世界のイスラム化を目指すイスラム主義組織です。そしてイスラエルというのはユダヤ人の国家だということになっている。一方でイスラエルは、完全比例代表制をとっている民主主義の国です。

だから、連立を組んで過半数を得るためには、イスラム主義のアラブ政党すら引き入れるという今回のような事態が発生しうるわけです。

でもこれ、素晴らしいじゃないですか。

これこそ民主主義、これこそ多様性です。

女性の大臣も9人も入っています。これも素晴らしいじゃないですか。ジェンダー平等、女性大活躍内閣です。

ところがなぜか日本のメディアはみな、この内閣に否定的です。

日本も多様性国家を目指せ!世界に乗り遅れるな!と毎日毎日うるさいメディアのみなさん、なんでこれほどまでに多様性満載の政府を実現させたイスラエルという多様性国家を称賛しないのはなぜですか?

まあ、質問しても答えてくれないので、私が勝手に答えますが、彼らにとっては称賛すべき多様性と批判すべき多様性があるんですよ。それを恣意的に決めているのはもちろん彼ら自身です。

ですからメディアが「多様性!」というとき、それは「メディアの推奨する多様性」でなければならないわけで、それ以外の多様性は否定されるのです。イスラエルについての報道を見ていれば、そんなことは一目瞭然です。

たとえば日経は、

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