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11月 柳とバラ

今月から始めたいけばなカレンダー(プレ版)。


去年だか一昨年だかにいけた花で卓上カレンダーを作っているのを見かけて、私もやってみたいな…
と思っていたのです。


ただ自分の花の写真は保管場所がとっ散らかっており(画像についてる日付も昔のやつは適当だし)、素材を集めるのに時間がかかったのと、全部が全部綺麗じゃないので加工しないといけないし、そもそも花材の季節感もあるから、一応何月にいけたものかくらいはちゃんと確認したいし、と考えていたらなかなか手につかなくて。

だから本格スタートは来年…
の予定なのだけど、
実際のところ、自分にできるの?
という疑問もあって今月からとりあえずプレということで始めてみます。

普段は枝ばかり入れているので、年間通すと華やかさがたりないのもあって、今年は意識して草物を自宅でいけていました。
1回はお稽古で、もう1回は自宅で、という形で大体月に2回。
10年くらい前まではお稽古に行くのでいっぱいいっぱいだったから、家であれこれ入れることはあまりなかったのです。
毎日仕事に行って、趣味でお稽古に行って、きゅーばたん。
病で遠出がしんどくなった時に、お稽古にも行けなくなってしまって、でもいけてないと忘れちゃうし手は動かしたいな、と思って致し方なく(?)自分で花材を集めてきてリハビリがてら自宅で入れるようになってから、随分と家で花をいけることが増えました。
知り合いのあちこちから使わなくなった花器をいただいたのもあって、今は実家に寄るついでにいけたり、自宅の玄関に飾っています。
好きなお花屋さんも実家の近くと自宅の近くに何軒かできて、枝物がそこそこ手に入りやすいのもありがたいです。
初めは花材の調達にも困ってたのが懐かしい…。
入れてほしい、とか、やってみたい、とか需要あるのかな…


それはさておいて、今月は柳(行李柳)とバラ。
写真のものは、2014年にいけたもの。
投入(なげいれ)といって、つぼにいけています。
(投入は瓶やつぼにいけるもので、それぞれ決まった形があります。
流派によって呼び方や型や分類が違ったりします。)

柳はバラバラとした枝分かれとしなやかな曲線が美しいですね。
この時期、秋の草花が終わって、いよいよ冬に向かっていこうかという季節。
ピンクのバラは可憐でかわいらしく、でもこれからやってくる冬に向かって準備をしていく強さも感じる、そんな組み合わせ。
バラをよく使うのは春の季節の5月、また秋の10月11月あたりは本当によくお花屋さんでも安く見かけるのでよく使います。
バラは素直な花材で扱いやすいのもあって、困った時にバラにすることもしばしば。
(これは秘密です。)


クリスマスにはもちろん、お正月のいけばなとしてもよく使われます。
松とバラは不老長春といっていけばなではよく使われる組み合わせなのです。
不老は松、長春はバラのこと。不老長春は日本画で使われる画題のひとつです。

わたしはお正月のお花を長持ちさたいので(あったかいお部屋に飾っておくと傷みもはやく開き切ってしまうので)、バラより千両を使うことが多いのですが、バラをいれるとひときわ華やかになるのでやっぱり見るのはバラが好き。
いけると美しさにとうっとり。

お正月の直前の30日頃に、バタバタと慌てていけるときにはまあいいかな、とついバラを入れてしまいます。

月曜始まり版
日曜始まり版

✳︎実験的にやってるのでバリエーション作ってみました。

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