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詩っぽいもの

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詩っぽいものたちを集めた
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#現代自由詩

ひとつずれたら

真剣な顔で七並べをしている 恨みを買ったらどうしよう 目の前で言葉がとっちらかる 畳は10畳…

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10か月前
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ふたりっきりの夏

じゃれた言葉がなくなっても ひとつもバレないように話していたい 悲しみを悠に超えた夏が生ま…

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1年前
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日陰のソフトクリーム

日陰のソフトクリーム 溶けにくそうにしている

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1年前
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夏の飾り

失う確率よりよほどに広い空 傷跡だらけの毎日に 目を見て分かることって、 三角形に型取って…

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1年前
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とりかえすニューヨーク

とりかえすニューヨーク このままじゃ忘れた 繰り返す この世界の重大な秘密 三日月よりも…

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1年前
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ビーチサンダル、ソフトクリーム

形を持った心が、 ビーチサンダル 目を離した瞬間 変化を繰り返す みくびらない方がいい あ…

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1年前
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微笑みの海

伸びた草に新しいお願い、開くな瞼 近くの薬局、目に迫る 夕日の赤はとってもとっても赤い赤 とってもとっても赤い赤がからだに入り込んで 隙間なくピッタリ体中を滴ってる 線路はもうそろそろ終わりが見えてお別れの海 水上ではなし得なかった音楽が体中を渦巻く 海になってからは緑の丘が少し退屈に思えて、 体が動かなくならないように五線譜を引く 連絡が取れる間ずっと誰もが分かっていた ぐるぐる回る微笑みの海を 私たちはみんなで後にして、

狭すぎるソファにわざと座る

大体の日は空回りしているから、 狭すぎるソファにわざと座る、 果物の皮を剥いて、表も裏も見…

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1年前
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空がやけに暗いなって思った

肌に光が触れて私を追いかける まるで幽霊みたいにそれはそれは白い光 空がやけに暗いなって…

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1年前
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幽霊の踊り子

幽霊の踊り子100匹捕まえて 船の中まで箒を燃やすの もっと大きい家に住めたら ゆううつが片…

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1年前
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夕方を前にぴったりなことを話すの

おりこうになって 花の前に亡くなる日を浴びて 夕方を前にぴったりなことを話すの 光に噛み…

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1年前
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ブルーのマーチ

ブルーのマーチ 器用なだけの感情に手を出す 些細だったほんのささいだった光の粒が 目の前で…

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1年前
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梅雨が終わらない

梅雨が終わらない。 一向に終わらない。 私は迎えに来たというのに 不器用なまま その不安定…

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1年前
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解凍済の私は洗濯物にまぎれこんだ

解凍済の私は 洗濯物にまぎれこんだ。 今日は間違えて干されてしまいたい、 ベーカリーのいい匂い しんとした車内に緊張が走る 手をつないでバラバラにならないように両手をしばる 「雨が止んだらどこへ行こうか」 「やまなくたっていいじゃない」 ガーベラの花に顔を突っ込んで 困ったふりして手を上げる 山に飲み込まれた夜は雨になって 雨にさらわれた後は冬になる。 寒そうな体、 湯冷めした朝に帰ってきたのは、 間違いなく私の部屋だった。