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長続きするしろうとバンド

演奏の方は素人以下ですが、しろうとバンド活動についてはかれこれ30年やっていますから玄人です。しろうとの玄人です。要するに、しろうとバンド活動についてはけっこうネタを持ってるわけです。

ということで、今回は長続きするしろうとバンドと短命に終わるしろうとバンド、その傾向や原因というテーマです。

私がいままで参加したバンドの数は10や20じゃききません。その中で、私ともう1人という2人に都度メンバーを加えたり加えなかったりという形で活動を続いているバンドというかユニットというかがあり、これは30年ずっとやってます。

ある程度まとまった期間、数年間活動したというバンドもいくつもありますが、そうかと思えば結成数ヶ月、ひどいとこだとスタジオ1回入っただけで2回目がなかったというバンドもあります。

思い返すと、長く続いた(続いている)バンドに共通するのは、メンバー間で求める活動ペースの差が少ないという傾向があります。

活動ペースっていうのは、月に何回スタジオに入りたいとか、ライブは年間何本くらい出たいとか、そういうペースに加えて、活動に向ける熱量もそれに含まれます。

他のことをある程度犠牲にしてでもバンドにエネルギーを注ぎたい、いい音楽を作るためなら多少の負担があっても頑張りたいという人もいれば、家庭とか仕事とかに支障が出ない程度にやりたいとか、とにかく音さえ出せればじゅうぶんで、ゆるりとやりたいという人だっています。

完全に全員の求めるペースが一致するのは無理にしても、ある程度近い者で集まらないとどうやったって長続きさせることはできません。できたとしても、誰かが無理しているという好ましくない状態になると思います。それじゃ楽しくないですから、しろうとバンド活動の意味がなくなりますしね。

ライブやレコーディングをガンガンやりたいんであればそういう者同士で組む、あまり負担を感じずにまったり音楽を楽しむ仲間がほしいんであればそいういう者同士で組む、それが長く続ける一番のコツです。

しろうとバンドで楽しく活動するためには、音楽うんぬん以前にメンバー間の活動ペースが近い者同士でバンドを組むということが一番大事です。

それから単純な話ですが、メンバーの数が少なければ少ないほど、先に書いた「ペース」を合わせられる可能性が高いですから長続きしやすくなります。大人数だとその辺が難しくなるのは当然の話。

もうひとつ実感しているのは、コピーバンドやカバーバンドよりも自分らで曲を作るバンドの方が長続きしやすいということです。

これにはちょっと補足が必要で、たとえばビートルズのコピーバンドとか、特定のアーティストのコピーやカバーをするというバンドはなかなか続けにくいです。単純な話、やる曲が尽きてくるから。

コピーやカバーでも、ディスコミュージックというジャンルの音楽をやるバンドとか、範囲を広くすると比較的長く続きます。これも単純な話、できることが多いから。

自分らで曲を作るオリジナルバンドの場合は、メンバーの中にある程度曲を量産できる人がいると長続きしやすいです。これも簡単な話ですが、やることがいっぱいできるから。要するに、ネタ切れしやすいバンドは短命に終わりやすいという至極単純な話です。

なかなか自分でコントロールしづいらことばかりですから、こうすればバンドは長続きするという方法論として確立することは難しいのですが、メンバー間の温度差に差が少なく、やることがたくさんあるというバンド、これが長く続くバンドに共通する傾向です。

ただ、短い活動期間だったけどすごく楽しく活動できたという経験も数知れません。長く続くことが良いこと、短命に終わることが必ずしも悪いこととは限りません。長く続くことに越したことはないんですが、楽しく活動することが一番大事です。

楽しく音楽をやる、あるいはバンド関係なく友人として、音楽以外でも楽しい時間を共有できる、これができればしろうとバンド活動としては完璧ですよね。

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