カブにまたがり長瀞めざしてズンドコ走る
特にやることもないので、埼玉県の山奥目指して一人カブでズンドコ走ることにしました。超早朝に出発しようと思ってたのですが、ブルーカラーの身体的ダメージをナメちゃいけません。土曜日に早起きなんてできるわけがない。普通に朝8時30分に出発。
その前に、カブにこれをやらないといけません。こないだ買ったシールを荷物ボックスに貼り付けます。ドラレコのRECシールとその他ドレスアップシールです。今回のズンドコ走行はドラレコで動画も撮れるので楽しみです。
これで準備完了、とりあえず家から20キロ以内の嵐山(らんざん)というところを目指してみて、着いた時点で帰りたくなってなかったらそこから30キロほど先の長瀞(ながとろ)へ行ってみようというプランですが、別に深く考えてはいません。とりあえずカブでズンドコ走りたいだけです。
というわけで国道407号線~254号線を北西へ進んで嵐山到着。ただしここは、バーベキューなりキャンプなりの準備をしてみんなで楽しく遊びに来るというコンセプトの場所で、一人でフラっと暇つぶしという感じでもなかったです。
カブで入れそうなところまでは入ってみたんですが、ものすごい急な下り坂のところでギブアップ。その下からクロス系のオートバイに乗った2人組がブインブイン登って来ましたよ。嵐山はこれまで。
嵐山を出て、けっこうガソリンが減ってたのでガソリン補給、まだまだ走る気満々なので予定通り長瀞を目指します。と思ったらトイレ行きたいです。コンビニを探してたら254に入るところにファミリーマートがあったのでちょっとすいません。やれやれ、ガソリン入れたと思ったら今度は出してるんだから、入れたり出したり大変な騒ぎです。
それはさておき、自宅を出て407~254、嵐山経由で長瀞まで向かうルートはこんな感じです。
山に囲まれたロング・アンド・ワインディング国道をズンドコ進みます。それにしても254は、交通量は多くないものの流れが速くて、途中で何度も路肩に止まって後続車をやり過ごしました。せっかくの絶景なのに後続車を気にして存分に堪能できません。それでも、逃げる路肩がじゅうぶんにあるだけありがたいです。
寄居町あたりから埼玉県道140号へ入りますが、ここからは打って変わって流れがゆっくり目、交通量も非常に少なく、ほとんど私だけ走ってる感じで実に快適で楽しいです。左手に川とか秩父鉄道の線路を臨みながらズンドコ行きます。撮り鉄の人たちもちらほらカメラを構えていましたよ。
長瀞エリアに突入すると、ほのかに観光地っぽさが。道中、トゥクトゥクのレンタル屋がありました。乗ってみたいですねえ。一人で借りるヤツはおらんだろうと、今回はスルーしました。そんなものを貸してくれるんですねえ。そんなこんなで長瀞駅前に到着。
長瀞の駅から、カブを駐輪できるところを探して少し進んでみたら、トゥクトゥクとすれ違いました。借りた人がいたんだ。
そして、長瀞駅の隣の上長瀞駅近辺の某施設のオッサンに「オートバイを停められるところありませんか」と聞いたら、仏頂面で「駐輪場はないんだよね」と。有料駐車場はあったので、そこに停めてもいいかと聞いたら「ここの裏で良かったら停めていいよ」とのこと。ありがてえ。5回くらい「責任は持てないよ」と言われつつ、裏へ案内してもらいました。顔に似合わず親切なオッサン、ありがとう。
よく見たら、「自転車、バイク盗難多発」という看板が。カブはU字で地球ロック、念の為ヘルメットは手に持って行くことにしました。
現在10地30分、2時間ほどで到着したことになります。ちょっと休憩したいなと思ったんですが、2軒並んだソバ屋のうち、既に開店してる方はけっこう混んでるようなのでスルーして長瀞散歩へ。
散歩できる道から、下の河原へ降りられるところを見つけました。かなりの急坂で、若い頃だったら一気に駆け下りるところですがさすがにおっかなビックリのヘッピリ腰で降りてみました。
途中からビーチの砂みたいな地面になり、足裏で感じる砂の感触が気持ちいいです。そして長瀞の岩畳が見えてきました。ちょっとメインのところからは外れたところなんで、ベストの場所だったらもっとすごいんでしょうが、その辺別にこだわりはないです。一人で来てることですし、どっちかってと人がいないところの方が良いです。
橋の上を秩父鉄道の貨物列車がゴトンゴトンと進む様子はなかなか趣がありましたよ。写真撮ったけどさすがにちっちゃ過ぎてよく撮れませんでした。
そして長瀞と言えば荒川のライン下りが有名なんですが、なんせ12月ですからシーズンオフです。と思ってたら上流から舟が下ってきましたよ。このクソ寒いのに、よく乗る人がいたものです。寒そー。
岩に腰をおろしてひとしきりのんびりしたところで、まだ散歩道へ登って上長瀞の駅の方面へ戻ります。すると、さっきは準備中だったもう1軒のソバ屋が開店している様子。広い店内に客は家族連れが一組だけ。
こりゃのんびり休憩できるぞと思ってガラガラっと中へ入ったら、テーブルに座ってた家族連れがお店の従業員だったようで、全員席を立っていらっしゃいませだって。つまり客は私一人。いい感じだぞ。
天ぷらそばを注文して食べました。観光地価格でいい値段でした。味は普通。ソバはコシがあって良かったけど、ダシは私の好みの関西風と違って、しっかりと濃い味のタイプでした。うむ、うまくもマズもくない。天ぷらは揚げたてでカラっとしてる以外は普通の天ぷらです。微妙な感想を書いてしまったので、お店の名前は書けません(笑)。
お店の従業員は家族なのかな?きっと。なんとなくほのぼのしました。注文を取りに来た緑色の髪の兄ちゃんは将来この店を継ぐのかな?親父さんはそれを期待しているけど「ヒップホップで食っていく」とか言い出していて家族会議みたいな想像をしてしまいました。
食ってる間は放っといてくれて、会計の時にヘルメットを持った私におかみさん(美人)が「寒いですねー、バイクだと大変でしょ」みたいな感じで話をしてくれて、いいスタンスだと思いました。寒かったけどソバ食って暖まったよ、そうお礼を言っておきました。
というわけで、カブで走る、長瀞っぽい風景を見る、メシ食う、全部やりきってしまったので、昼前には再びカブにまたがって長瀞を後にしました。帰りは流れの速い254を避けて走ったら、のどかな田舎道をのんびりズンドコできて楽しかったです。
もうひとつ印象に残ったのは、県道140号沿いにあった、ものすごい巨大な鉄骨製造工場(倉庫?)です。デカイのなんのって。デカすぎて何十メートルくらいとか、感覚がつかめないほどデカかったです。ものすごいインパクトのある建物でした。観光地の風情もへったくれもありませんが、ものすごいパワーを感じました。
家に帰ってその社名で検索してみたら、検索ワードに「脱税」って出てきてせっかく心に残ったのに残念な気分になりました。脱税すんなよ。
そんなことはさておき、カブでズンドコとしては往復100キロくらいっていうのは実に丁度いいんじゃないかと思いました。そこまで疲れないし、日が高いうちに帰れるし、それでいてそれなりに走った感を味わえるし。
ほとんどお金も使いませんし、せっかくドラレコをつけて動画も撮れるようになったので、これからも無計画なカブズンドコ走行を楽しみたいと思います。
そう言えば、嵐山近辺のトイレを借りたファミリーマートになぜか昭和の歌謡曲のCDを売ってるコーナーがありました。なんでそんなコーナーが?売れてるのか?誰が買うんだ?私が買ったよ。
別に勢いで買ったわけじゃなく、ヒデキの曲がいっぱい入ったCD、欲しかったんです。カブにまたがりヒデキのCDゲットというテキストではないので、今回はこの辺で。