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理想のリード・ギターは弾かないこと
昨日は午前中から、公民館みたいなところの音楽室を借りてしろうとバンドの練習をたっぷり4時間行いました。
時間がたっぷりなので、今回初めてやる曲を5曲追加ししました。
オリジナル曲をやるバンドで役割がリード・ギターということで、初めての曲に関しては適当に演奏してそれを録音した音源を聴いてみるというところがスタート地点になります。
スタジオの中で自分らの演奏を聴いてみても、なかなか客観的に良し悪しを判断しづらいところがあるんです。リード・ギターとか、おそらく鍵盤系とか、特にウワモノと言われるパートについてはそういうところがあると思ってます。
これを言っちゃ身もふたもないんですが、ロックバンドのリード・ギターって別にいなくても音楽は成立しちゃう、言ってみれば必須ではないパートなんです。
調味料の中でも「さしすせそ」みたいな基本調味料じゃなくて、わさびみたいに上手いこと使ってはじめておいしいみたいな。
良い素材を揃えて上手いこと出来上がった料理に大量にわざびぶっかけたら台無しになるのと同じで、過不足なくというのが一番のポイントだと思っています。
だから私の場合は、最初はちょっと弾きすぎくらいに音を入れまくって、それを録音した音源を聴いて要らない部分、過剰だと思う部分を削っていくという作業をして自分のパートの演奏を仕上げていくという手順を取っています。
その結果、弾く分量は当初の半分とか1/3くらいに減ることが多いです。最終的にほとんど弾かないという曲があっても良いと思ってます。それによって曲が良くなるし、ラクだし、良いことばっかりじゃないですか。
コピーバンドだったら原曲通りだったり原曲を参考にした演奏をすれば良いのですが、オリジナル曲をやる場合は客観的に聴くことと、要らないところを削り落とすこと、これが大事だと思います。特に歌が入るバンドの場合はリードギターは邪魔になりやすいですし。
このことに気づくまでギターを弾き始めてから25年くらいかかりました。ギターを弾く技術や体力は年々衰えてますが、それでも昔より良いギターが弾けるという自負があります。アンサンブル的な意味で。
極端な話、弾かなければ弾かないほど良いまである。弾かないのにたまにいい具合に弾いて「渋いね」と思う人だけが思う、そんなんが理想的なリード・ギタリスト像です。