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−洒落柿− アオサギのギサオくんを思い出した結果!

アオサギという鳥、ご存じでしょうか。
漢字で書くと、青鷺。

このまえ、某スイカヘルメットの番組で一瞬アオサギが映って、アオサギにまつわる思い出がよみがえってきたのでつらつらと書きます。


そのアオサギの名前を、仮にギサオくんとする。
なお、これは今適当に命名しただけだし、ギサオくんが雄なのか雌なのかも知らない。

ぼくが小学校高学年のころだっただろうか。朝、学校に行くときにギサオくんの姿をよく見かけるようになった。
通学路の途中に魚屋さんがあって、ギサオくんはいつもその魚屋さんの向かいの家の屋根の上から、虎視眈々と(鷺視眈々と)、魚を狙っていた。

その魚屋さんはうちの行きつけだった。ぼくが行くと、大将が「へいらっしゃい!」と言ってくれる。絵に描いたような魚屋さんだ。
いつも、「味見する?」と言って、小さい魚の唐揚げを一匹食べさせてくれた。毎度食べているおなじみの味なんだから、別に味見しようがすまいがおいしいに決まっているんだけど。
ぼくが中学生になるころに、大将が体調を崩されて、魚屋さんは閉店してしまった。あの唐揚げ、食べたいなぁ。

話をギサオくんに戻そう。

いつも魚屋さんの前の家にいたギサオくんは、だんだんと勢力圏を拡大して、ぼくの家の前にも来るようになった。正確には、それが同一鷺物かは分からないけど、なんとなく同一鷺物な気がしていた。

そもそも当時、それがアオサギであることは知らなくて、このでっかい鳥何ていうんだろう、と思っていた。気になったぼくは図書館で鳥の図鑑を借りてきて調べて、アイツは多分アオサギだ、と突き止めた。
なんて純朴なんだろう!
今のぼくだったら、サッとスマホを取り出して「鳥 でっかい」で調べてフムフムと満足している。図鑑で調べる、という感性を心の隅に置いておきたい。


つらつらと書いてきたけど、特にオチはありません。
つまるところ、タイトル詐欺サギだったということ。


【洒落柿】しゃれがき
淡い柿色。
くだらない洒落をかましてすみません。



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