秋の朝、準備万端
秋も深まる中、目の前の6B4G真空管シングルアンプは、すこぶる絶好調!
左右のバランスだけでなく、前後の位置関係が浮き上がって来て、縦横無尽に楽器達が踊っているようである。
クラシックのオーケストラは、大きく広がりを見せて、左手前から秋の落ち葉に郷愁を誘うバイオリンの音色と、少し奥の方から鳥達の朝の会話のような笛の鳴き声、右の奥からの太鼓の響きに呼応するように、コントラバスがドッシリ、ゆっくりと鳴り、まるで、今日も街での人の営みが始まろうとしているようだ。やがて、太陽も高くのぼり、あちらこちらから金管、木管管楽器の音が躍動する人々の活動を鼓舞しているかのように鳴り出す。
朝、音楽で始まる一時間、仕事前の心の準備は万端のようである。