レコード針の寿命
気にしないようにしているけど、やっぱり気になるのはレコード針の寿命。
メーカーの推奨を含めて諸説あるけどどれが本当なのだろう。
針先はすごい圧力がかかっているので、数百時間ですり減り、音が悪くなる?
音が悪くなるばかりでなくレコードを傷つける?
いや、ダイヤモンドがそんなに簡単に減るはずがない?
針先よりもカンチレバーが先に曲がる?
経年変化でカンチレバーを支えているゴムがダメになる?
等々
MCで3種類、MMでレコードプレーヤー備え付けだった物も含めて10種類ほど所有していて、気分が向いたら取り替えながら聴いて早5年ほど経つ。
今の所、私のダメ耳では、音が劣化した様子は伺えない。もしくは、レコード版がすり減って粉が出ているような状況でも無い。
レコードを聴く時は、必ずクリーナーをかけて手入れをすれば、針は長持ちするという話も聞く。
不精な私は、逆にレコードをかけながら、針が埃を取ってくれるので、何回も聴くとレコード版が綺麗になって、ぷつぷつ音が無くなると思っている。(こんな事書いたら、きっと諸先輩方から、お前はレコードを聴く資格がないと怒られそうである。)
思っているけど、結構な頻度でかける前にクリーナーはかけている。針先もクリーナー液で掃除している。(と、少し弁解)
ある一定期間(多分延数百時間)針先を取り替えないで、ずーと一つの針でクラシック、ジャズ問わず聴いていたら、ある時、なんか音が急に歪んで聴こえるようになった。
あ、とうとう針の寿命が来たのかと、半分諦めの境地で針先を眺めてみた。
特に、針先にゴミが溜まっている様子でもないので、益々、諦め度合いが強まった。
これが、針の寿命なのか。
安い方の針で試して良かったと、不幸中の幸いの気持ちになった。
念の為、30倍のルーペで針先を覗いてみると、先ほどは見えなかったが垢のようなものが溜まっているのが見えた。
そこで、クリーナー液で念入りにその垢を落として今一度レコードを聴いてみた。
すると、歪みは無くなり、また、いい音で聴けるようになった。
この事を良い事に、やっぱり、ダイヤモンドはそんなに簡単にすり減らない説を信じようと固く心の中で誓った。
この誓いのお陰か、まだ、針が劣化したような兆候はどの針からもみられない。
なので、今日も、いい音で気持ちよくレコードを聴いている。