コメディに侵された私の創作環境
時間の中で生きている以上、避けられないことなのかもしれません。ですがよくもった方かなと思います。長年愛用していたps2のゲーム機が、ディスクを読み込まなくなってしまいました。おそらくディスクの方に問題があるんですよね。キズも多いし。
ネットで修復の方法はないかと探し、試してみました。息を吹き返したと喜んでましたけど、早かったですね。その1回きりでした。
これで私はミニゲームくらいしか楽しめるものがなくなりました。アプリゲームもいいのですが、スマホの容量を圧迫したくない気持ちもあるし、ハマっちゃうとやり続けちゃうので自制してるところもあるんですよね。できるだけ創作に時間を割きたいですから。
ミニゲームはパズル系をよくしていますが、簡単に得点を稼げるゲームはしないようにしています。上記と同じ理由ですね。5分ももたずゲームオーバーになることが続くと、ゲームする気も失せるので。息抜きにはちょうどいいんですよね。
それでいっちょやりますか!ってやる気を出して10分くらいたった頃でしょうか。ブーンって音が聞こえてきて、見回してみたらハエが飛行してたんですよね。しかもこれがけっこう大きいヤツで、羽音もいい感じに邪魔してくるんです。
ヘッドホンでガード、ミュージックプレイで、気にしないフリをしようと思ったんですが、羽音の方が勝ってしまい、うーん……。
この環境下で執筆は無理だなと、ハエ退治を決断。
最初は穏便にしましょうということで、電気を消し、窓を開けておくことにしました。その間、暗闇の中仮眠。
仮眠しながら、ヘッドホンで曲を聴き、今後書いていく作品のことを考えることに。
自分はいつも自作の小説の場面をイメージしながら眠りにつく癖がありまして、考えているうちに深い眠りに落ちていきます。ただ眠るには睡魔の力がやはり必要です。時々異常に妄想がはかどってしまい、知恵熱を出して眠れなくなるデメリットもありますので、あまりおススメしません。
羽音が消えたなと思って、ベッドから起き上がり、電気をつけてみました。部屋の中をぐるりと見回してみると、天井に黒い点が。
自然に出て行ってくれなさそうだったので、次の作戦へ。
左手に空のペットボトル、右手にうちわ。誘導作戦です。衝撃を与えてどうにか窓の方に追いやるようにしました。何度かやってみましたが、かたくなに部屋から出ようとしませんでした。
温情は通用しないみたいなので強硬作戦を実行します。
空のペットボトルとうちわの二刀流でハエ叩き作戦!
緩急をつけた飛行スピードと鋭い敏捷性のある切り返しに苦戦。速すぎてちょくちょく見失っちゃいました。私をあざ笑うように頭の上を飛び回られたり、やりたい放題のハエ。ここだ!と振ってもくうを切ってしまう。何度も空振りました。
ハエ音に惑わされ、自分の近くで飛んでいるんじゃないかという不快感に陥り、うちわとペットボトルを振り回すことも。傍から見たら滑稽に映ったでしょうね。
飛んでいるハエをペットボトルとうちわではたき落とせるのは、二次元のファンタジー騎士か、コメディに出てくる超人くらいかなと思ったので、止まっているところを狙う作戦に変更。
ペットボトルアターック!と投てきの要領でハエを狙いました。
最初はエイムが定まらなかったですが、徐々にハエに当たるように。
何度か当てているうちにハエも弱ってきて、飛行スピードも落ちているような……。わずかな手ごたえを感じながら、右手に持った必殺〈うちわ〉ではたく。
もう一回。そして、床に落ちたハエ。
ここにハエと私の闘いに終止符が打たれ、平穏な執筆環境を取り戻したのでした。
時間にして1時間。だいぶかかりました。
久しぶりに体を動かし続けたので、ちょっと疲れてしまいました。
毎日こんなことがあるわけではありませんが、コメディチックな時間を挟んだりしながら書いているちょっと、いやかなりかっこ悪い1人のアマチュア物書きの日常でした。