自己資本比率を高めよう!-4つのメリットと1つのデメリット(?)
純資産の部の合計額/資産の部の合計額で計算される自己資本比率。純資産の部の合計額が2,000万円、資産の部の合計額が5,000万円なら、自己資本比率は40%(=2,000万円/5,000万円)です。一般的には40%を超えると倒産しにくい会社と言われています。
計算式は簡単なので、経営者の方は決算書を開いて電卓を入れてみて下さい。
自己資本比率を高めたい方は、顧問の会計事務所に聞いていただくと、担当者は喜んで教えてくれます(本当です。たぶん)。
さて、自己資本比率が高いといろいろとメリットがあります。
1.資金に余裕ができる
自己資本比率が高い会社は、預金残高が多いのが通常です。お金が多いと、いざという時に、さっとお金を出すことができるので、意思決定を迅速に行うことができます。
2.銀行からお金を貸してもらえやすい
手元資金だけではままならない場合、銀行等の金融機関から融資してもらうことになります。自己資本比率が高いと銀行の評価も高いので、有利な条件で融資してもらうことができます。
3.大手企業と取引できる
大手企業と取引をする場合、決算書の提出を求められることがあります。自己資本比率が高いと取引できる可能性が高まります。
4.事業を売却する時に高く買ってもらえる
最近は事業承継の相談が多いですが、自己資本比率が高いと、売却価額は高めになることが多いです。
自己資本比率が高いとメリットばかりですが、デメリット(?)もあります。
事業承継で親族に株式を引き継ぐ時は、株価が高いので、贈与税ないし相続税の負担が高まります。これについては、「事業承継税制」を上手に適用すれば、負担を和らげることができます。
結論からすると、自己資本比率が高いといいことばかり。顧問の会計事務所と相談して、自己資本比率を高めていきましょう。