これからの僕の全てに君がいる
君が思っている以上に
僕が生きた世界は美しいもので溢れていて
それと同じくらい
世界には目を背けたくなるもので溢れていた。
生まれ変わっても
僕は僕のままでいたいと思うように
君が生まれ変わっても
また君のままでいてほしいと
僕はそう願っている。
未来というのはただ待つことしか出来ない。
現在は意識することもできずに過ぎて行く。
ただ過去だけが
僕らが所有できる確かなもので、
ただ過去だけが
他人はおろか、自身にすら穢すことのできない
不変のものとしてある。
それを僕らは思い出と呼ぶ。
君が壊れる前に
助けてあげたいと思った。
消えてしまいたいと
僕にしがみついた。
あの時は何も出来ずにいた僕だけど
今なら確かに、君を抱きしめられることくらいは
出来そうな気がするんだ。
絶望したとある子がいった。
口を出る言葉も悲観的だった。
それはどこかで聞いたような台詞で
暫くすると、その子はとても朗らかな顔をしているんだ。
絶望ごっこに飽きたのかな?
「思い出」はふと蘇る。
信号が赤に変わった時
明るいPOPソングを聞いている時
誰かが笑う時
一人で本を読む時
その思い出は
色々な角度で蘇るけれど
その形が変わることは決してない。
だから僕が君といたことだけは
永遠だって、考えるくらいは許してほしい。
君がいない世界でも
美しいものは沢山あると知ってしまったけれど
僕は忘れない。
僕は忘れられたくない。
いつか生まれ変わった君に会えるように
僕は僕のままで
変わっていくんだ。
叶わないからこそ
そう強く思う。
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貴方のその気持をいつか僕も
誰かに返せたらなと思います。